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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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6話

人を切れないとむつが言ったにも関わらず、酒井が興味を持ったかのように、じっと日本刀を見ているという事が、むつにとってはますますの不安材料だった。一警察官として、危険な物ではないかと見ているなら分かるが、酒井の目はどうもそれとは違う。


驚いているような、感心しているような物のように見える。むつの見立てが正しければ、酒井はこの日本刀を知っているという事になるのではないだろうか。


むつを誘拐して、日本刀の隠してある場所を聞き出す為に拷問まで行ったような者たちもいた。欲しいと思う者にとっては、そうしてまで欲しいと思う物なのだ。ここで酒井の目に触れさせたのは、安易すぎたとむつは反省したが今更遅い。だが、それでむつには分かった事もある。やはり、酒井はただの人ではないという事だった。


酒井の案内に従い、山道を走らせていくと本当にぽつぽつと民家が見えてきた。縛ったのは、申し訳なかったかもと思いもしたが、信用出来ない事は今も変わってはいなかった。

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