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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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6話

むつは酒井から大体の場所を聞くと、ゆっくりと駐車場から車を出した。昼間だから、やはり交通量も多くはなく、思ったよりも早く着けそうだった。


車を出すとは言ったものの、特に会話はなく無言の車内は少しばかり気まずい。酒井は気にしてないのか、ラジオを聞きながら窓の外を眺めている。むつは親しくもない人を乗せているからか、やや緊張気味にしっかりとハンドルを握っていた。


県警本部からまたしても家のある方に向かいながら、むつはわざわざ何かを見せたいという酒井が、何を考えているのかよく分からずに、少しばかり不安を抱えていた。だが、山上にも父親にも酒井と会う事は伝えてあるのだから、大丈夫だろうと思っていた。


そんな事を思いながら、運転をしているとポケットの中の携帯が、ぶるぶると振動し始めた。すぐには止まらないから、電話なのだろう。だが、運転中で現役の警官を横に乗せているだけに、取り出して見る事も出来ない。

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