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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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6話

スーツに着替えた酒井は、コートを羽織ると、むつを促して部屋から出た。ネクタイはしておらず、少しラフな印象さえもある。


「…スーツはいつも置いてあるんですか?」


「いえ、出勤時はスーツなんです。まぁ置いてあるのもありますよ。休憩時に息抜きがてらに出たりしますから」


「ずっと室内にこもってるわけでもないんですね」


「勿論ですよ。休憩の時くらい外に出て息抜きしないと…まぁそんな事が出来るのは月のうちに数回ですけど。きっとお兄さんもそうですよ」


署長をしている晃を思い出して、むつは少し首を傾げた。以前、署を訪ねた時はやはり制服だったが、それ以外の仕事中の様子を知らないのでよく分からない。だが、確かに仕事を抜けて出てきている時はスーツだった。


「仕事で外に出る場合のみ制服ですから。ちょっと面倒くさいんですよね。場合によっては、何度も着替え直す事もありますから」


「…今がそうなんじゃないですか?」


「息抜きを兼ねての事ですから。それに、こんなに早くむつさんと出掛けられるなんて嬉しいですから」


結構、尻が軽そうだなと感じたむつは、警官はみな意外と軽いのかと思ってしまいそうだった。

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