表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
31/1084

1話

2人して食事を済ませ洗い物まで終えると、むつは冬四郎の隣にちょこんっと座った。


「悪いな、何から何まで」


「しばらくお世話になるからね。家事くらいは任せて‼明日はお弁当も作るね」


「…意外と家庭的な事するよな」


「そう?でも、自分でしないとしてくれる人なんて居ないし。お弁当作った方がお財布と身体には優しくない?」


「確かにな。でもうちに弁当箱なんて…」


言いかけて、冬四郎はあっと言った。むつは、何を思っているのか、くすくすと笑っている。


「あるな…お前のが」


「そうなんですよ。やっと使い時が来たね」


「すっかり忘れてたな」


「いいよ、別に。無くても困らないもん。それより…シャツ貸して。適当に取り込んでたでしょ?シワになる‼アイロンかけてあげるから」


「え…あれは形状記憶だし上からジャケット着るから大丈夫だぞ」


「アイロンないの?」


「…ある」


「どこ?もう、シワになってるシャツなんかじゃ格好つかないでしょ?社長でもシャツはぴしってしてるのに」


「お前は母さんか…」


「…お母さんならもっと厳しいと思うよ?冬四郎さん、だらしないですね?って言うと思う」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ