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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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5話

警察関係者が全員引き上げると分かってか、むつはほっとしたような顔をして玄関まで見送りに出ていった。とりあえずといった感じで礼を言うと頭を下げると、さっさとドアを閉めて鍵もかけていた。これ見よがしに、がちゃんっと音をたてて鍵が閉まると、そのあからさまな態度に西原は、苦笑いを浮かべるしかなかった。


「…先輩、ここ見て」


戻ってきたむつは、西原のジャケットを引っ張って壁際まで連れていった。気付いた何かを話す気があるのか、西原は少し驚いたような顔をしたが、それはむつには見えていなかった。


「ここ…」


壁に飾ってある大きめのコルクボードを指差したむつは、西原の方を向いた。前のマンションに置いてあった物よりも、大きくなっているコルクボードに西原は顔を近付けた。


前はゆっくり見た事はなかったが、まじまじと見ると色々な写真が飾られている。よろず屋の面々との物もだが、菜々やこさめとも物も多いし、中には冬四郎や西原、篠田が写っている物もあるし、京井や夕雨、大きな巻き毛の犬やら地蔵やらと仕事で知り合った者たちの写真も所狭しと並んでいた。これだけを見ても、むつの写真好きがよく分かる。

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