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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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5話

母親が無事と分かり、完全に落ち着きを取り戻しているむつは、ベッドに腰かけて、下唇を撫でている。


「…酒井さんの言葉。引っ掛かるの」


「よくないのが近くに居るってやつか?」


「うん…ちょっと…あたしはあたしで調べるから。お兄ちゃんに遅れは取らないからね」


「何も張り合わなくても…」


お兄ちゃんなんかに負けないとむつが言っていたのを覚えていたのか、西原が苦笑いを浮かべながら言うと、むつはくすっと笑った。


「…何か分かんないけど、対抗心感じるな。まぁ何でもいいけど、無茶な行動はやめろよ」


「大丈夫、大丈夫。任せて」


「むつの任せては、任せられないんだよ」


「そうなんだよな。また西原君に任せとくか」


冬四郎から押し付けられるように、任せると言われた西原は、嫌ではないにしても苦笑いを浮かべるしかなかった。



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