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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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5話

何かあるたびにお世話になっている藤原病院にやってくると、むつと西原は車から降りた。辺りはすっかり暗くなっているが、外来患者用の駐車場には車が沢山停められている。


むつは受付に行き、名前を名乗ってから救急搬送された母親の名前を言った。そして、病室を聞くと礼を言った。西原はただの付き添いだからか、口は挟まないが、むつの側から離れようともしない。


「…面会出来るって事は大丈夫なのかな?」


「だろうな。宮前さんも居るだろうから行くか」


「うん。あ、待って」


何を思い出したのか、むつは西原のジャケットを掴んで引っ張っていき、自動販売機の前で立ち止まった。鞄から財布を出すと、じゃらじゃらと小銭を取り出して次々に投入していく。そして、水と茶を買い込んだ。そして、それらを西原に持たせた。両手に抱えるようにペットボトルを持たされた西原は、文句も言わずに大人しくむつについていく。



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