表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
171/1084

3話

「…いえ」


何かを言いかけて口を開いたが、何も言わずにゆるゆると首を振った酒井はワインを一口呑むと、グラスをテーブルに戻した。


「何かお悩みですか?」


「そんな事は…」


悩みと言われても、今は本当にぼんやりとしていただけだったむつは、いやいやと首を振った。


「ですが、最近…何かありましたね?」


酒井がじっとむつの目を覗きこんだ。くりっとした目ではあるが、目力は強そうだったし、あまり見られていると何だか怖くもなる。


「人ではない者が関係してるんじゃありませんか?」


「えっ!?」


むつは酒井に対して、自分が持っているはずである能力の事といい妖の事は話していない。父親も、言っていないと言っていた。そうなると、晃が言ったのだろうか。


「…当たりですか?」


「な、何で…」


何も言っていないのに、知られているという事が怖くなり、むつは酒井から距離を取るように身を反らした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ