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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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3話

「あ、大丈夫そう」


殻を触ってみたむつが嬉しそうに冷めてきたと言ったが、酒井は熱いものが苦手なのか、ちょっと触っただけですぐに手を引っ込めた。


「…私はもう少し待ちます」


「なら、お先に頂きます」


むつは豪快にも頭を折って外して、中の味噌も箸で綺麗に取って舐めている。そして、開いてある背中から指を入れるようにして殻を外した。


「うわっ…頂きますっ」


尻尾をつまんで、ぷりっとした身にそのままかぶりついた。店員には塩でと言われたが、先ずはそのままの海老を味わいたかった。


「んっ‼んーっ!!」


ぷりっぷりで弾力のある身は、噛むごとにじんわりと甘味が感じられるようだった。


「美味しそうに食べますね」


「本当に美味しいですよ。こんなに美味しいのって初めてだと思います‼」


「少しでもよろこんで貰えて良かった…」



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