表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
150/1084

3話

「では、酒井警視正…私と父は、そろそろ失礼します。むつ、失礼のないようにな」


「はぁい…」


冬四郎が父親を促して帰ろうとすると、むつは心細そうに冬四郎を見ていたが冬四郎は、さっさと父親と一緒に離れていく。むつがそれを見送っていてが、酒井は何も言わなかった。


「…むつさん」


「あ、はい…」


酒井に名前を呼ばれて、むつはぱっと振り向いた。酒井は柔和な笑みを浮かべながら、むつを見ていたがむつは気恥ずかしそうにきょろきょろをしていた。


「上で夜景を見ながら食事をと…ベタ過ぎるかもしれませんが、予約入れてありますから…行きませんか?」


行きましょう、と行くのが当然な言い方ではなくて、むつに伺うような言い方にむつは好感を持てたのか、はいと返事をした。だが、その声は喉に絡むような声だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ