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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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3話

電車に乗って移動し、むつと母親は特定の店に行くでもなく、とりあえずといった感じで、店内を覗いていく。あれも、これもと服を見るがやはり、ぴんと来る物はない。この前、山上と来た時にもなかなか買う物がなかったように、むつは直感でしか選ばない。


「あら、これなんてどう?むつは、あんまりピンクとか着ないから、たまにはどうかしら?」


母親は淡いピンク色の、ノースリーブスタイプのセーターを手にしている。タートルネックだが、少しゆるい作りになっているが、セーターの方は身体にフィットしそうだった。


「寒くない?」


「上着着るんですもの大丈夫よ。これに…スカートがいいかしら?パンツだと…お食事に行くお店はどんな所なの?」


「ちょっとお洒落な所みたい」


「なら、カジュアルすぎてもダメね。いっそのこと着物で行く?あったわよね?」


「あるけど…それもそれで…」


「わがままねぇ」


母親はそのセーターが気に入っているのか、元の場所に戻そうとはせずに手に持っている。

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