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3話
「…で、むつ今夜は?」
「まだ未定。お昼寝してから決める」
「さっさと決めろよ?」
「はーい」
むつはそう返事をしながら、粥をすすった。2日連続朝食に粥でも、何でか全然飽きそうにない。冬四郎も粥を嫌がるでもなく、ゆっくりすすっている。
「朝にお粥っていいね。美味しいし暖まる」
「そうだな。呑んだ次の日だし余計にいいな」
粥だけでは物足りないんじゃないかと思ったが、冬四郎は粥だけで昨晩の餃子にも春巻きにも手を伸ばさなかった。
「あ、お弁当作ったからちゃんとお弁当箱持って帰ってきてよ?あんまり減ると困る」
「あ、一昨日の家だ…洗ってはあるけど」
「また今度回収するね」