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3話
「そんなの…尚更行って大丈夫か?簡単な話、出会い系とかと変わりないだろ?会い方としては」
「そうなんだよね。お父さんもいちにぃも何考えてるのって思う」
刻んだ玉ねぎとトマト、チーズとを青じそドレッシングに和え、ふんわりとしたキャベツにかけてあるサラダをもぎゅもぎゅと噛みながら、むつは明日の事をどうするのか悩んでるようで、ふーんと言っている。
「…冬四郎さん、明日はお仕事でしたね?お仕事は何時に終わるんですか?」
「あ、明日?明日は何も無ければ夕方には」
「でしたら、明日はむつの事お願いしますね」
「えぇっ!?か、母さん居るのに?」
「お母さんが行くわけないでしょ?お母さんは家でむつと冬四郎さんのご飯の支度してますから」
「…って事は、むつ行くのか?」