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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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3話

「…お見合いだし昼間なのかと思ってた」


父親との話を済ませたむつは、喫茶店で京井の新作スイーツをテイクアウトして帰宅すると着替えもしないまま、ぼすんっとソファーに座った。冬四郎は今夜も泊まっていくのか、のんびりとビールを呑んでいる。


「父さんから詳しく聞いてきたのか?」


呑むか?というように、冬四郎が飲み掛けの缶ビールを持ち上げて見せると、むつは黙ってそれを引ったくるように取り、ごくごくと呑み干した。


「あーっ‼何か疲れたぁーっ‼」


「おっさんみたいな、あーって言い方だな。でも、すげぇうまそうに呑むよな」


「…大仕事終えた後のビールって美味しくない?」


「父さんと会うのは大仕事か?」


「気持ち的にはね。あ、お母さんお土産買ってきたの。何かね、ベジタブルケーキ?そんなやつ。後で食べよう」


空になった缶とケーキの入った箱を持って、むつはキッチンに行くと夕飯の支度をしている母親に、先に手を洗いなさいと注意されていた。




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