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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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2話

「いや…」


「お話中、失礼します。ご注文のコーヒーお持ちしました」


父親が話しかけて口を閉じた。店員の低く穏やかな声と共に、白いレースのテーブルクロスの上に、コーヒーが音もなく置かれた。それと一緒に、鮮やかなオレンジ色のシフォンケーキが置かれた。


「あ、あの…これ…はっ!?」


伝票を置いて、さっさと立ち去ろうとする店員を引き留めたむつは、思わず大きな声が出てしまい、両手で慌てて口を押さえた。


「は、遥和さん…何で?」


「晃さんから、お父様がお泊まりになられる事は聞いてましたので。その間は私もこちらに居るようにしていたんです。そしたら、むぅちゃんもいらして、お2人でこちらに入っていくのを見ましたので」


「で、店員としてコーヒーをね…他の従業員さんが働きにくくなるやつよ。オーナー自らコーヒー運ぶなんて」


「大丈夫ですよ。責任持って仕事をしてるなら、そんな風に思いませんから」


「かもしれないけど…周りが今度はあたしらに気を遣うかもしれないし…こっちが恐縮するわよ」


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