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15話
「にぃには部屋?」
「流石に眠いって言って、欠伸しながら自分の部屋に行ったぞ」
「だよね…今日はみんなで夜更かしだね」
「そうだな。俺も眠ったい」
ふあふあと欠伸をしながらも、冬四郎は起き上がるとむつが持ってきたビールは開けていた。そんなに呑みたい気分なのだろうか。冬四郎は何も言わずに、もう1本のビールのプルタブも開けるとむつに渡した。
「…何本目?」
「3」
「呑みすぎ」
「うるさい、ほら…お疲れ」
冬四郎が缶を持ち上げると、むつも持ち上げてかしょっと缶を軽くぶつけた。
「本当に…お疲れ様。ありがと…」




