表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
1067/1084

15話

「大丈夫…ずっとここに居たいから…でも、そんな時が来たらちゃんと話すね」


「そんな時は来なくていいがな…さ、もう寝なさい。色々あったから疲れただろうからな、ゆっくり休みなさい」


「うーん…」


そうは言われても、やはり親の近くというのは居心地がいい。少しだったとしてと言いたい事が言えて、内緒話のような事が聞けた後だから尚更だ。末っ子で甘えん坊のむつは、なかなか立とうとはしない。


早く寝ろといいつつも、むつが甘えているのが分かっている父親は、嬉しさを隠せないのか、でれでれとした笑みを浮かべているし、強くも言わない。


「むつ、いい加減にしなさいよ?」


片付けをしていた母親の声が、やんわりとかかるとむつは、はいっと勢いよく返事をした。


「母さんには敵わないな」


「うん…1番怖いもん。お父さんも早く寝てね…おやすみなさい」


「あぁ、おやすみ」


むつは母親の元に行き、おやすみと言うとしっかり冷蔵庫からビールを2本取り出して出ていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ