表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
1036/1084

14話

地に足つく所まで引き上げられたむつは、腹に回されていた手をふりほどいて崖に近寄った。


「あ、こら待ちなさい!!」


「ばかっ‼むつ‼」


静止も聞かず、むつは身を乗り出して崖下を見た。だが、今度は落ちたくないようでぎりぎりまで、近寄ったりはしない。膝をついて、身を乗り出して下を見ていたむつは、あっと声をあげた。


ふわっとした暖かく、柔らかい風が下から吹き上がってきた。そして、それが止むとごおっと音を立てた風が吹き上げてきた。余程の強風だったのか、むつは引っくり返るようにして尻餅をついた。


「むつ…?」


急に尻餅をついたむつに駆け寄ってきた男は、何があったのかと聞こうとしたが、それは聞かずとも見て分かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ