プロローグ
現役中学2年が書いた厨二臭い小説です。温かい目で読んで下さい。
潰れた車。
焼け落ちたケーキ屋。
血に染まったアファルト。
蠢く死体。
肉を裂く異形の怪物。
燃え上がる街。
少年は、そんな地獄の中を一人走っていた。
背後に迫る死体のこの世のものとは思えない叫び声に怯えながら。
その少年の目の前に突如、見るもの全てを竦み上がらせるような鋭い目をした全身を血に染めた醜い巨人が現れる。
その時、少年は悟った。
この街に、この世界に逃げ場はない、と。
多用途ヘリ、UH-60JA ブラックホークの中で白髪の青年が目を覚ました。
「やっと起きたか。任務前に寝るとはけしからんぞ。」
50代程の中年の男が言った。
「すんません、寝不足なもんで。」
青年が言うと、その横に座っていた金髪の青年が言った。
「遅くまでゲームばっかしてるからだぞ。ったく、中坊かっての。」
「わりぃわりぃ。」
青年がそう言うと、中年の男が口を開けた。
「しかしお前ら、運が悪いな。正式配属の日からこんな任務に当たる事になるとは。」
「むしろ良い方ですよ。だってこの任務で手柄挙げれば報酬も、社内での待遇も良くなるでしょう。」
白髪の青年が言うと、金髪の青年も言った。
「そうっスよ。この任務で手柄挙げて大儲けしてやりますよ。」
「そんな傭兵みたいな考え方するなよ。」
その時、ヘリのランプが緑から赤に変わった。
「レッドライト、間もなく降下地点だ。各自、装備の最終確認をしろ。」
「了解」
二人の青年が声を揃えて言った。
そして、中年の男はメインウェポンのステアーAUGとサブウェポンのコルト・ガバメント(ハンドキャノン) が、
金髪の青年はM4カービンとベレッタ 92が、
白髪の青年はクリス ヴェクターとUSPが装備されている事を確認した。
「よし、降下地点だ。」
中年の男がヘリの扉を開けた。
「これより茨城空港の屋上へ懸垂下降する。準備は良いな?」
「勿論。」
「いつでもOKです。」
「良し、屋上に到着したら本部から連絡が来るだろうから各自で取れ。」
「了解。」
「それでは、降下開始!」
その合図と共に三人はロープを滑り降りた。
最後までお読みいただきありがとうございます。不定期で連載していこうと思いますが途中でストップする可能性がありますのでご注意ください。