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赤パーカー の 髑髏さん  作者: LOSER
プロローグ
2/3

平凡な骨

……ここは何処だ?

うっ、日が眩しい……

俺は……死んだはず、だよな?

その割には周りの景色が……

服も変わってない……どういう事だ?

幽霊にでもなったのか?体には変化は……


いや、あるわ。大ありだわ。


手が、骨になっていた。


体全体を調べてみたが見事に全身骨と化していた。

一体何事だよ、生きたまま白骨化って……

いや、死んでるのか?

うわっ、骨の手が動いてる。キモッ。

なんだろうか、前の体よりよく動く気がする。

ん?人影……?


「なー、カッちゃんほんとにここにいるの?」

「ぜってーいるって!すげえでっかいのオレ見たから!」


お、虫捕り少年の二人組だな。

あ、目が合った。ダブルバトルでも始まるのか?


「「ぎゃああああああ!!!!!」」


ん?どうしたそんなオバケでもみたいな顔して叫んで……


あ、俺がオバケなんだわ


「ちょ、待て、落ち着け。」


少し心配だったが問題無く声が出たな。

声帯とかどうなってんだ。ファンタジーパワーか?


「「しゃべったああああああああああ!!!!!!」」


どこのハンバーガーチェーンのCMだよ……っておい、泣くんじゃない。対応に困るだろ。

その後鎮めるのに数分かかった。


「……これでいいか?」


今俺は近くで拾ってきた顔大の葉っぱに穴を二つ開けてお面がわりに顔に被せている。

こうしないと怖いんだそうだ。

何故だか悲しくなってきた。何で俺死んでまでこんなことやってんだろ……


「うん……ぐすっ」

「あーもう泣くなって……」

「だってぇ……」

「お、おれは怖くねえぞ!」


嘘つけさっき泣いてただろ

というコメントは大人気ない気がするのでやめておく。


「え〜、まあ、お兄さんは怪しい人じゃないんだよ。」

「お兄さんって顔じゃないだろ!」

「怪しすぎるだろ!」


少年二人にきっつい正論を浴びせられて泣きそうになる俺がいる。


「まぁ、それは置いといて……いくつか聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

「おう、何でも聞けよ!」


立ち直り早いな、流石子供。


とりあえず二人から聞き出せるだけの情報は聞き出した

年月は俺が死んだ日からそこまで……と、言っても半年近く経っていた。

だったら白骨化するのは有り得る話だが何故その白骨が意志を持って動いているのかって話なんだがな。

場所が変わってたり異世界転生してスケルトン化してましたーってことも無く普通に地球の某県某市某所にある俺が死んだ廃墟だった。

最近二人……名前をタツとカツと言うらしい。

が見つけた穴場なのだそうだがホネを見たのは初めてで、ふたりが見つけるまでそういう情報もなかったとか。

正直半年もあってよく見つからなかったなと思う。

二人には絶対俺のことを喋らないというオド……もとい約束をさせて帰らせた。

ちょうどその頃だっただろうか

頭にノイズが響き、何処か威厳のある声が聞こえてきたのは。


『はいはーい!今最後の一人が目覚めましたー!ったくもー!とんだねぼすけも居るもんだね!』


……俺の事か?

どうでもいいが声の割には喋り方かなり軽いな……


『よし、そんじゃあ正式にスペシャルサバイバルゲームの開催を宣言するよ!』


……はっ?

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