再び会う場所
えー、たいへん遅くなりました(汗)
ゆっくりですが、楽しんでいただけたら幸いです。
あと!今日は怪異探偵と新しいのを1話ずつ挙げます←
それでは、どうぞ
「__っ…帰ってきた…」
どのくらいの時間が経ったかはあまり覚えてない。ただ、バステトと会ってからそこまで時間が経過してないことはわかってる。
「…こっからどうするかな…」
魔法の効果が切れたのか周りは真っ暗になっているし人気は無いしでとてもじゃないが探すのは無理そうだ。
「とりあえずさっきの酒場まで戻ってみるか…そしたら会えるかもしれない」
ホントなら探しに行きたいのだがあまりにも暗くて無理そうだったから一旦切り上げてさっきまでいた酒場に戻ることにした。あわよくば会えることを祈って…
※
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「…こんばん…は…?」
__結論から言おう、居た。普通に働いていた。さっきのことの記憶があるのかどうかはわからないが戻ってきたと言っていいだろう。
「いらっしゃいま…ッ!?」
どうやらさっきの事は覚えていたようで、逃げようとしたがぐっと堪えていた。
「…なぁ店主さん、とりあえず一泊だけさせてくれ。これくらいで足りるかな?」
「…少し多いな。騙されないようにしろよ」
店主にはかなり助けてもらっている。
「あともう一つ、あの娘を少しの間貸してくれ」
「……俺は何も見てない。」
「…申し訳ない」
今度、俺もここでバイトをして助けてやらないとな、と少し思いながらバセットに近づいていった。
「__バセット。」
「…な、なんでしょうか…お客様」
「少しだけ、時間をくれないか」
そう言って頭を下げるとバセットは驚いたように後ずさりした。
「…わかりました、少しだけですよ?」
少し諦めたような、期待するようなすこし複雑な笑みを向けてくれた__