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空のグラス
『初恋はレモンの味』
そんなことを最初に言い出した奴に、文句を言ってやりたくなる時がある。
そんな単純なものじゃないだろう、と。
悲しいような、切ないような。全身の血が沸騰して、頭の方へ上っていくような。目の前が弾けて、くらくらしだすような。
自分自身でも訳が分からなくなる嵐のようなあの感じは、決してあの単調に黄色い果物では表現できない。
甘さとすっぱさだけでは足りない。初恋には、もっと切実な苦さと苦しさが隠れている。
『初恋はレモンの味』
そんなことを最初に言い出した奴に、文句を言ってやりたくなる時がある。
そんな単純なものじゃないだろう、と。
悲しいような、切ないような。全身の血が沸騰して、頭の方へ上っていくような。目の前が弾けて、くらくらしだすような。
自分自身でも訳が分からなくなる嵐のようなあの感じは、決してあの単調に黄色い果物では表現できない。
甘さとすっぱさだけでは足りない。初恋には、もっと切実な苦さと苦しさが隠れている。