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アーチャーのモニュメントが欲しい

数日かけて書いてたから、途中変なところがあるかもです。その時はこっそりと教えて下さい。


訂正できるかなぁ……

なんか、いきなり現れた男に雇われるの反対された件について


「第一、後任の教師についてはこの僕が連れてくると言ったではないですか!」



「エルシグ先生、落ち着いてください。確かに、それは聞いたわ。けど、それは私が代わりの先生を見つけられなかった場合の話なのだけれど?」


「だからと言って、このような男を代わりにするのは納得がいきません!!」


キッ、とこちらを睨み付けてくる金髪野郎。はて、俺は何かしたかな? と考えてみたのだが思い当たることはない。当たり前だね、初対面なんだから。


恐ろしい形相で男を睨み付けているリューを二人が言葉を交わす影で必死になだめておく。下手すりゃ、あの水の槍を放ちそうなレベル。

絶対やめろよ? ここ、ぶっ壊れるから


「けど、彼の知識は中々のものなのよ? 私が知らないことも知っているようだったわ」


「っ……そ、そんなこと、出鱈目を語ったに決まっています! それに、私が後任に選ぶ者も薬学について十分な学を持っております! それでもこの平民を選ぶと!?」


「言葉を慎みなさい」


ピシャリ、と柔らかい口調が嘘だったような冷たい声が場に響いた。

その言葉に、今までで言葉を捲し立てていた金髪野郎も、うっ、と言葉をつまらせる。

俺も一瞬、背中に氷を当てられたような感覚を覚えた。


「エルシグ先生、貴方が古参の貴族に名を連ねる者だということは分かっていますし、その考え方にも同じ貴族として理解はしています。けど、貴方は今、このオリブの一教師。その言葉は時と場所を考えて使いなさい」


分かりましたね? と最後にいつも通りの口調に戻った彼女。

金髪野郎はグッ、とこちらを一瞬だけ見ると渋々という様子で謝っていた。

……あれ? 俺、何で睨まれたの?


「しかし、やはり納得はいきません。そこのへい…………男がどれ程の知識を持っているかは知りませんが、しっかりと教養を身につけた者こそ後任には相応しいかと」


「そうねぇ……貴方の言い分も分かるわ」


「なら……!」


「でもウェルディさんの薬学の知識は本物。だから、この際実力で勝負なんてどうかしら?」


いつものように柔らかい笑みを浮かべているマイナさん。

その言葉に一瞬、はぁ? と疑問の声を漏らす俺。


…………あれ? 俺、なんか巻き込まれてる?


「その勝負とはどのように?」


「簡単よ? 薬学の知識があるなら、当然ポーションも作れるはず。なら、そのポーションの効果の出来で決めるのよ」


「……勝った方が後任、と?」


「ええ」


「……なるほど、分かりました」


なんか、どんどん俺抜いて話が進んでいくなー、と日時やルールが色々と決められているのを眺めながら目の前の残っていた紅茶を飲む。

ちょっと冷めてるけど、意外とうまいなこれ。


「これ、何をしとる。現実逃避しとる場合か」


「いや、だって俺が入っていく余地がねぇじゃん? じゃあ、流れに身を任すしかねぇじゃん?」


「……はぁ、情けないのぉ……、もうちと意思を見せぬか」


といわれましてもねえ、既に決まったみたいですよ?


「それでは、勝負は今日の放課後直ぐ。ここの調合室でいいですね?」


「ええ。他にも判定に何人か先生を呼んでおくわ」


「分かりました。では、後程」


そう言って学園長室から出ていく金髪野郎は、扉を開ける直前、偶々俺と目があったのだが……



「フッ」


なんか、鼻で笑われた。


…………うわぁうぜぇ……


「……主よ、あやつ殺して良いかの?」


「止めときなさい、バッチイから。てか、今その呼び方禁止」


舌打ちして金髪野郎が出ていった扉を睨み付けているリューを何とか宥めておく。

安心して。もしかしたら、殺る日が来るかもしれないから


「ごめんなさいね、勝手に決めちゃって」


俺とリューが小声でやり取りをしていると紅茶を入れ直してきたのか、湯気のたつ新しいカップを乗せた盆を運ぶマイナさんが先程のことを謝ってきた。


「いえ、それは別に構わないのですが…………さっきの方があまり信用できないという?」


一応、学園長室だから大丈夫だとは思うが、念のために声を潜めて問うてみる。

恐らく、馬車のなかでマイナさんの言っていた人物こそが先程の男なのだろう。

……信用というか、そもそも人間としてどうなのかということについて問うてみたい。


「ええ。彼はガルアス・K・エルシグ。名前の通り、古参貴族であるKの三男で、今は4学年1、2組の薬学を担当してるわ。ただ、ねえ? さっきの様子を見て分かる通りなのだけれど……」


「……ものすごい選民主義者でしたね」


「困ったことにね。おまけに色々と黒い噂もあるわ」


評価最悪じゃん


はぁ、と疲れたようにため息をつくマイナさん。何でも、今年亡くなられた薬学担当であったンルーフ・シャフマンという人物、どうもその死に方が不自然だったらしい。ただ、誰かが入った痕跡もなく、自殺とされているようだが。


で、その後任につく人物を見つけてきたのが先程のガルアスという金髪野郎だったわけだが、どうにも手際が良すぎるとのこと。

何か裏がある、と感じてしまったマイナさん。元々、学園内でも生徒からの評判がそこまでよくないガルアス。それで他の人を探していた、と、で、運よく俺と会った、と。


「まあそういうわけなの。ウェルディさん、頑張ってね」


「……マイナさん、何か最後雑ですよ……」


「じゃな。急に投げ出しおったわい」


「これでも疲れるのよ? 早いとこ隠居でもしたいわぁ」


「マイナさん、マイナさん。人が変わりすぎですよ」



まるで外では完璧なのだが、家ではだらけてる少女みたいな状態になっているマイナさん。現在、対面のソファーに身を任せて寛いでおります。


「ふふ、貴方の前ならいいでしよ?」


「いや、まあ気にしませんけど。……ただ、俺の方はこのままだとまずいかと思うんですが……」


「そんなことないわよ。これからもそうやって気軽に話してくれる方がいいわ」


まるで、これからよろしくね、と言っているようなその言葉。どうやら、マイナさんの頭のなかには俺の勝ちという未来しか見えていないようだ。


「期待して損させたらどうするんです?」


「大丈夫よ。私が見込んだんですもの。全力でやってちょうだい」


じゃないと、給料半分にするから、とおどけた様子で言い切ったその笑顔には少し悪寒を感じてしまった。

この人、マジだ、と。


「……まあ、俺の定職がかかってますからね。もちろん本気でやりますよ」


「頼むわね。一応、ルールとかも聞いておく?」


「ですです。てか、聞いとかないとダメでしょそれは」


それもそうね、と笑うマイナさんにつられて俺も笑う。


先程の話はほとんど聞いていなかったのでよくわかっていないのだが、要はあのガルアスとかいう金髪野郎の連れてくる奴とポーションの出来で競う、ということでいいのだろう。


詳しく聞くと、製作するのはポーション。材料は自身が作れる最高のものを作れとのことなので、自分で用意しなくてはならない。まあそれに関してはここに来るまでで十分な量が確保できているから問題はない。

尚、ポーションといっているが、自分が作れる最高のもの、とあうことなので別にハイポーションでも構わないとのこと。勝敗は他の先生方が公平にポーションの効果を調べてくれるらしい。どちらかが有利不利になるようなことはしないとのこと。


そんなわけで、以上が今回のルールとなっている。


「こんなところね。何か聞きたいことはある?」


「いえ、大丈夫です。あ、放課後ってあとどれくらいで?」


「そうね、だいたい二時間くらいかしら」


チラリと部屋に飾られた時計らしきものを見上げて答えるマイナさん。どうでもよくないが、変なところで進んでんなおい。


「了解です。なら、準備してきますね」


失礼します、とリューを引き連れて学園長室を後にし、行きに使ったエレベーターらしきものを使って下まで降りる。


「なぁ、リュー。あの時計とか、これとか、いったいどうなってんだ?」


自分が乗っているエレベーターらしきものを指差して我が家のグー◯ル先生に聞いてみた。


「マジックアイテムとか言うらしいの。ほれ、さっきあの者が言うておった『マール石』とやらが原料らしいぞ」


「そのマール石ってなんなんだ?」


「ふむ、どうやら中に魔力を溜め込む虹色の石のようじゃ。魔法石とも言うらしいの」


「流石ファンタジー。虹色とか何でもありだな」


詳しく聞いてみると、この世界ではごく一般的な石らしく、そして今のこの世界にはなくてはならないものらしい。

この石と魔法の力によって、今の文明があるといっても過言ではないとか。

内包されている魔力が多いほど色が鮮やかになるらしい。なんか見てみたい。掘ったら出てくんのかな?


「魔境にゴロゴロあるらしいぞ」


「マジか。魔境すげぇ」


ちなみに、説明忘れてたような気がするが、魔境とは未だ人の手が入っていない自然の森のことである。

大陸の約七割を閉めているらしいのでかなりでかいようだ。

……今度、行ってみようかな。


「それで? 勝負はどうするんじゃ? 主よ」


「ん? そうだな……材料的にハイポーションがいいだろうな。万能薬(エリクサー)の原料はその魔境にあるみたいだし」


「うむ、よき判断じゃ。この世界、まだポーションとハイポーションしかないみたいじゃからの」


「……え? マジで!? じゃあマジックポーションもないのか?」


「うむ」


「マジかよおい……」


『ファンタジア・オンライン』において、ポーションというのはごく当たり前の回復用アイテムだった。

HP用、MP用の二種類がそれぞれ三つずつ。ポーション、ハイポーション、万能薬(エリクサー)。もう一方がマジックポーション、ハイマジックポーション、そして霊薬。


更には解毒薬や解呪薬などもあったのだが、こちらの世界で存在するのはポーション、ハイポーション、そして解毒薬の三種類だという。


……あれ? もしかして、マジックポーション売っただけでボロ儲け出来たんじゃね?


「……ま、それも今さらの話か」


「何を考えておったかはだいたい分かるが、それは愚作じゃろうて。下手をすれば権力を持った面倒な奴等に目をつけられるぞ?」


「ですよねー。それにこんなとこで万能薬(エリクサー)を作るのもまずいだろうな。ハイポーションでも作るか」


アイテムボックスの中には限界数である999個のポーション各種全てが入っているのだが、それは使わない方がいいだろう。

ぶっつけ本番であるが製作方法はまるで手に取るように全て分かっているのだ。自分でも少し寒気を覚えてしまうが、役に立つのなら問題はない。むしろ、感謝すべきだ。

それに、実践経験というのも大事だろう。


「んじゃ、できる限りのことして、あの学園長さん驚かせてみるか」


ついでに、心の中であの金髪野郎に言ってやりたい。ザマァ!! と







どうも、ニシュラ和尚です。


色々あって、勝負までいかなかった今回でしたが、お許しを。次回こそは必ず。

……てか、ならんかったら文句来るな、これ


最近は着々とブックマークをつけてくれる方が増えているので、大変嬉しく思っています。

ニシュラも見限られないように頑張らなきゃね!


あと、サモナーなのにまだサモナーらしき部分を出していないと。いつ他の召喚獣が登場するんでしょうね。ニシュラにも謎です。


勘違いしてもらっては困るので、一応言っておきますが、マイナさんはヒロインではありません。ご注意を。


さて、今回のサブタイトルについて


以前話しましたが、ニシュラがやっているfateGO何ですが、レベルがマックスまでいったキャラはアイテムを使えばマックスのレベルがさらに上がり、使えるスキルも増え、更には絵柄が変わります。


で、今持っているアーラシュというキャラにアーチャーのモニュメントが必要、と。で、ニシュラは持っていない、と。


……解せん


ま、そんなこんなで、次回も楽しみにしてくれると幸いです! それでは!

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