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オムレツは正義である

さて、ヒロイン一人目の登場です


それと、今日の昼食はオムレツでした。

うまかったです。好物ですので。

「……うっ……」


唐突に意識が戻る。どうやら、俺はサービス終了間際に寝落ちしてしまったようだ。夜遅くまでの労働(アルバイト)が随分と体に堪えていたらしい。


「やっべ……今何時だ……」


バイト戦士である俺は今日も今日とてバイトに行かねばならない。定職にはつきたいが、大体面接で落とされる。何故だ、チクショウ。

心の内で以前会った眼鏡の面接官に悪態をつき、徐に手を伸ばす。

あのまま寝落ちということは、パソコンと一緒に置いてある時計があるはずだ。もしこれで遅刻とかだったら目も当てられない。

今のバイト先の店長は嫌味とか凄いから、なるべく目をつけられないようにしたいが……


「ん?」


が、そんなことを考えていた俺の手は、何も掴むことができなかった。

はて、勘が鈍ったか? とどっかのアニメの何かのキャラが言いそうな事を思うが、どうやらそうではないようだ。

そして、同時に変な感覚を覚える。


自身の体の背面、頭から足の先にかけてまるで地面のようなものが触れているのだ。


……ん? ()()のようなもの?


それに気付くと同時に、今まで眠気で閉じていた瞼を開いた。第三者から見れば、カッ! という音が聞こえていたかもしれない。


だが、俺はそんなふざけたことを考えている余裕が一瞬で失われた。


確か、俺は自宅のアパート(築三十年)で、パソコンを前にして寝落ちしたはずだ。なら、俺が目覚めて目にするのは何時もの光景、古びた壁と天井のはずだ。


なら、なんで……


「……空が見えるんだ……」


目に映るのは真っ青な空に白い雲。時折、涼しげな風が俺の頬を撫でていく。

俺は、外にいるのか?


何がどうなってこうなっているのか、全く見当がつかない。

なに? 俺、誘拐でもされたの? 二十二歳にもなって? 嘘でしょ? 金目のもの? 身代金? 月給二十万いかない俺を? 貧乏だよ? 誰か状況説明プリーズ!!


「おや、(あるじ)よ。やっと起きたようじゃの」


突如、鈴の音のような声が響いた。


「何時まで経っても目覚めんから、妾は心配したぞ?」


声は仰向けになっている俺の下から。

そこでようやく気付いた。俺の腹の上に、何かが乗っている。


恐る恐るといった様子で視線を下げると、そこには、俺の上に馬乗りで乗っかっている。蒼髪の全裸幼女。

ただ、その姿は人間のそれではなく、左右のこめかみのあたりから山羊のような角が捻れ曲がって前に出ている。

肌はきめ細かく、白雪を思わせるようで、華奢な体は持てば折れてしまうんじゃないかと思うほどだ。


そんな全裸幼女が、俺の上に………………上にぃ!?


「うおぉぁっ!?」


慌てて体を起こして後退り。突然動き出した俺だったが、幼女は別に慌てた様子もなく、むしろ俺が動き出す前に軽やかな動きで飛び退いていた。


「むぅ、いくらなんでも驚きすぎじゃろうて」


しかめ面で頬を膨らませるその様子は年相応に見えるのだが、如何せん、全裸という状況がそんなほのぼのシーンをR必須な状況にしてしまっている。


にも関わらず、大した問題ではないような口振りの幼女。対して俺は、後退りした先に木があったため、そこで頭を打ち付けることになった。

ちょっと痛いです。


「な、なぁ、君は……」


「まぁ落ち着くのじゃ。妾も色々と言いたいことはある。じゃが、妾よりも状況が読めていない主には妾が分かっていることだけでも教えるつもりじゃ」


この幼女が何をいっているのか分からない。そもそも、主ってのは俺か?


「主っていうのは……」


「それも説明する。まずは落ち着いてくれぬか」


「お、おう」


幼女に落ち着くように言われる二十二歳。なんと情けないことか。しかし、現状が全く把握できていない俺に比べて、この幼女は状況がわかっているようだ。それに、説明もあるようだし、ここは大人しく話を聞くのがベストだろう。


「うむ、分かってくれて妾も嬉しいの。では、話を始めるが……その前に主のローブを貸してかれぬか? このまま話をするというのものぉ……」


「ロ、ローブ?」


見ると、確かに俺は黒いローブを羽織っていた。

あれ? 俺、寝巻きのジャージじゃなかったか?


他の部分も見てみたが、服が全て全く別の代物になっていた。むしろ、ネックレスや何か頭に装着しているゴーグルみたいなのが追加されている。


何なんだ。何が起こってるんだ……


取り合えず、その説明もこの幼女がしてくれるのだろう。俺は手早くローブを脱いで手渡す。

あ、ローブの下はタンクトップか。


「感謝するぞ、主よ」


「いいからさっさと着てくれ……」


幼女とはいえ、女の子の裸には全く耐性がないのです。


俺の言葉に、ふむ、と嬉しそうに頷いた幼女は、いそいそとそれを羽織る。


「では話を……と、主よ。何故顔を背けておるのじゃ?」


「いや、背けるでしょそりゃ」


もう着ただろうと思って視線を向けると、黒いローブを羽織る幼女の姿。ただ、大きさが全然合っていないため、袖はかなり余っており、丈も体を覆い隠して尚その大部分を地につけている。

また、ローブは前を閉じることができないようになっているため、前面からチラチラと幼女の白い肌が見え隠れ……


「いかんいかん、これじゃまるで変態だ……」


「? 見たいのならよいのだぞ? 主よ」


「お願いだから、そういうのやめてくれ。で、早く説明がほしい」


クックッ、と笑う幼女を見るに、どうやら俺はからかわれていたらしい。


くそぅ、DTだからってバカにしてんのか!!


何て言うこともできないため、俺は幼女が話始めるのを静かに待つことに。


「うむ、それでは、始めようかの。妾が誰で、ここがどこで、主は何なのか、という話を」


冷たい風が剥き出しになった俺の腕を撫でていく。

全ての判断は、まぁ、この幼女の話を聞いてからでも遅くはないだろう。


ほんと、何でこんなことになったのかなぁ……


そして、説明と幼女の名前は次回


どうも、ニシュラ和尚です。


間空くかもとか言っといて翌日更新してるおバカさんです。

第一話投稿して、もうブックマーク貰ったことに、感謝感激大嵐であります。


これからも、どんどんどんとこいです。楽しみにしておりますです。


前回を反省し、この作品はできるだけ長いこと続くよう努力しますので、応援、よろしくお願いします。


さてさて、現在九月となりまして、学生の方は夏休みが終わって授業かと。

ニシュラも塾の夏期講習が終わってまた通常授業となっております。

特にこれからはテストも増えて大変に……あぁ、想像するだけで鬱に……


とまあ、そういうのは置いときましょう。

ニシュラとしてはみなさんがどんな夏を過ごしたのかとても気になります。

漫画アニメの人みたく、恋人などというのと一緒に過ごしたりしたのでしょうか? そうでない人は、ニシュラとハイタッチです!


そんな暑い夏も終え、もうすっかり冷えた季節が到来。早いものですね、時の流れって。

去年の試験会場がまるで昨日のことのようにぃぃ!! あああ!?


……ふぅっ、まぁそんなわけで、こんな作者の作品ですが、どうぞお付き合いください。

そしてニシュラは女の子と付き合いたい。

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