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秋アニメスタート!!

「なぁ、リュー。宿がどことか分からねぇか?」


「生憎じゃが、そんな細かいとこまで知っとるわけがなかろう」


「そうなのか、残念」


無事にトルネの街に辿り着いた俺たちは、現在、街の散策中。

ケファラスには本に戻ってもらい、今晩泊まる宿を探しているのだ。

……まあ、できれば正規の教師になるまでの間泊まれればいいんだけどな。


「して主よ。確か、妾たちは文無しじゃったと思うが?」


「ああ、それなら安心してくれ。今月分の給料を少しばかり前借りしてきたからさ」


ほれ、とローブのポケットから取り出したのは二枚の銀貨。事情を話して頼んだら笑って出してくれたのだ。マイナさん、ちょーいい人。


「高いとこは無理だけど、安いとこならそれなりの日数は泊まれるぜ。それに、ポーションでも売って金を稼ぐつもりだしな」


「売るのかえ?」


「おうとも。まあ、流石にMP回復用のマジックポーションは売らねえけどな。でも、ポーションなら普通のよりも効果が高いってだけだ。そこまで面倒事にはならねぇだろうさ」


「……まあ、主がいいのならいいんじゃが」


ありがとうな、と隣を歩くリューの頭を撫でると、満更でもない様子で大人しく撫でられていた。なにこの娘ちょーかわいい。


しかし、どうにも困った。どこの宿が安いのかとかてんで見当がつかない。別に入ってから値段聞けばいいじゃねぇかという話ではあるのだが、正直片っ端から聞いていくのは面倒くさい。


だが、このままブラブラしていればそのうち日が暮れてしまう。とあうか、あんまり時間がない。


「……しゃあない、人に聞くか」


「最初からそうすれば良かったろうに」


うるさいやい






現代日本でいう、三車線程の大きさの道があった。恐らく、これがこと街の大通りなのだろう。かなり長い。


道の両脇には色んな店が軒を連ね、日が暮れる前だというのにまだ熱気があった。

飲食店はもちろんのこと、アクセサリーやポーションなどを売る雑貨店、はてには、剣と魔法の異世界ファンタジーには欠かせない武器屋などもある。武器屋を見たときは少々興奮してしまった。


夕暮れということもあり、帰路につく人や武器を携える冒険者と思わしき人達もかなり多い。

立ち止まっていても仕方ないので俺は聞き込みを開始。一時間ほどの時間を経て、漸くよさそうな宿の情報を得た。



『小鳥亭』というなんとも可愛らしい名のその宿は、一泊でお値段なんと銅貨五枚。尚、食事は別料金らしい。



「確か、聞いた話だとここら辺のはずなんだが……」


「……主よ、本当にこの辺なのか?」


「……多分、恐らく、メイビー……」


なんか、自信なくなってきたなぁ……



俺たちがいるのは、大通りから幾本かの道を入ったところだ。言っちゃなんだが、大通りとはちがって薄暗いし、少々不気味だ。


マジでこんなとこにあんの?


「教えてもらった通りだと、この辺なんだが……」


「……主よ。もしかして、ここではないか?」


「……は?」


ローブの裾を引っ張らリューにつられて、目の前の建物に目をやった。

木造建築の二階建てのその建物は所々が老朽化しており、少し、というかかなりボロくみえる。が、入り口の上に飾られた傾く看板には、かすれた文字で『小鳥亭』というのがなんとか読める。


……え? マジでここ?


「……これ、営業してんの?」


「……分からぬ。ただ、人はいるようじゃ」


俺には分からないが、リューがそう言うならそうなのだろう。

意を決して、備え付けてある扉のドアノブを握って開く。すると、ギィ、という音がなった。やはり、古いのか。


「す、すみませ~ん、誰かいませんか~?」


薄暗い部屋。一階まるまる一つのフロアとなっている。幾つかのテーブル席とカウンター席があるのを見るに、ここは食堂かなにかなのかもしれない。奥には、二階へと続くのであろう階段も伺える。


「な、なあリュー。本当に人がいるのか?」


「そ、そのはずじゃ。確かに、妾達の近くから人の気配はしておる」


雰囲気に呑まれ、どうやらリューも緊張している様子だ。いや、でもしかたない。この雰囲気、マジで怖い。マジで。


一歩、また一歩と部屋を進んでいく。

外見に反して、中は綺麗に掃除されているようだ。


「ここ、本当に宿屋なんだよな?」


「おう、宿屋だぜ」


「宿屋を聞いたんじゃ。そのはずじゃろうて」


「いやしかし、驚いたぜ。なんせ、久々の客だかんな」


「へぇ、そうなのか………………ん?」


「じゃな……………………む?」


あれ? 今、誰か違う人の声が聞こえたような……

隣のリューを見てみると、どうやら同じような違和感を覚えたのか、俺の方を見上げていた。

互いの目が重なるが、訳がわからず首をかしげる。


が、お互いが横を向いたことで気付いた。俺たちの背後に誰かいる。


恐る恐る、背後に顔を向ける。

リューも俺も、ギギギ、とまるで油をさし忘れた玩具のロボのように首を回した。


「おう、いらっしゃい」


熊のような強面が薄暗い部屋の中でニタリと笑っていた。


「「ギャアアァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?」」


尚、リューの悲鳴を聞いたのははじめてであった






「ガッハッハッハ! そいつは悪かったなぁ!」


「ちょ、本当に驚いたんですからね!?」


「そうじゃそうじゃ! 少しは自分の顔を考えぬか!」


「すまんすまん。お嬢ちゃんには少しばかり刺激が強すぎたか」


隣に座るリューに手を合わせて謝るこの男。この人物こそがこの『小鳥亭』の店主、べべル・アトロである。

金髪の坊主頭に碧眼というところはこの世界でいう一般的なものであるが、如何せん、その体と顔はかなら迫力がある。


二メートル近い体はかなりがっしりしており、着ている服の上からでも分かるほどの筋肉の持ち主だ。

そして、小さい子供なら確実に逃げ出す程の強面だ。


もう一度言う。強面だ。大事なことだから二回いったぞ?



「いやしかし、嬉しいこともあるもんだな。こんくらいの嬢ちゃんなら、俺の顔見たら逃げるか泣くかすると思ったんだが……」


「フンッ、妾がその程度に怖じ気づくものか」


「そのわりには、さっきはすげぇ驚きようだったがな」


「グヌヌヌ……!」


「あはは……お恥ずかしいところを」


先程、リューと二人で思いっきり叫んでしまったことを思い出す。今考えると、失礼な上にかなり恥ずかしい。


「いいってことよ。あの状況でこの顔なら仕方ねえさ」


見た目はかなりあれなのだが、話してみれば話しやすい人だ。なんかもう、見た目で台無しにしているといってもいいんじゃないかと思うほどに。

こう見えて、子供は好きなんだそうだが、それも見た目のせいで逆に怖がられる、と。


「それで? お前さんたちは客……ってことでいいんだよな?」


「ええ。部屋は空いてますか?」


「見ての通り、閑古鳥が鳴いてるからな。全部屋どこでもいけるぜ?」


ここ、『小鳥亭』は、アトロさん一人が経営してるということもあり、宿泊部屋は五つほどしかない。一部屋にベッドが二つだそうで最大でも十人ほどなのだとか。


一泊で銅貨五枚、二食ついて追加で一枚。他の宿だと大銅貨一枚~二枚らしいので確かに安い。アトロさん自身は、見ての通りのボロ宿だからな、と豪快に笑っていたが。


「あと、料理は確かに出せるんだが、俺って単純な調理しかできねえんだ。そこは勘弁な」


「まあ、食えるのなら文句はないですよ」


外食だと高くつきそうなんで、できるだけ避けたい。


「それと、俺の方から一つ聞きたいんですが、半年ほど滞在するつもりなんですが……大丈夫ですか?」


「半年か。えらく長いが、俺としては大歓迎だぜ」


ちなみに、俺は来年正規の教師になるまで、できるだけ金を貯めるつもりだ。


マイナさんに聞いたところ、教員塔で自身に与えられた部屋は、好きなように使っていいとのこと。

家具やらなんやらを自分で揃えられるそうで、ならば、お気に入りの内装にしたい。

なら、金をためておくのにこしたことはない。

宿が安いなら、その分金も貯まりやすいからな。


「それでは、まずは五日分お願いします」


「おう。銀貨一枚だな。んぞゃ、大銅貨七枚のお返しだ」


ちょっと待ってろ、とカウンターらしきところに戻り棚の中をごそごそと探り始めたアトロさん。

暫くして、あったあったと大銅貨を七枚返してくれた。


「んじゃ、部屋は二階に上がってすぐのとこな。ほら、これが鍵だ」


「どうもです、アトロさん」


「なんのなんの。それと、別におっさんでもべべルでもいいぜ?」


「またの、おっさん」


「おぉ……まさか、嬢ちゃんからそう呼ばれるとは……」


少しオーバーなリアクションをとるおっさんは、なかなかに楽しい人なのだろう。反応をみていると、本当に子供が好きなんだなということが分かる。


十数段ばかり階段を登ると、一番手前にあった部屋に入る。

やはりというべきか、宿の外観に反して、中は綺麗にされていた。あの顔で掃除ができるとは、なかなかやるな、あのおっさん。


「とりあえず、すぐ飯にしてくれるそうだし、下に降りるか」


「そうじゃな。荷物と言っても、主のアイテムボックスに入れておるしの」


部屋は六畳程ので、簡素なベッドが備え付けられていた。座ってみると、少し硬いが、まあ寝れないこともない。

風呂はないが、おっさんに言えば、水を張ったタライをくれるそうだ。これは無料らしい。

ただ、大通りに出て北に進むと、一般民衆向けの大浴場があるのだとか。尚、こちらは有料。


……今日は水でいいか


「リューはどうしたい?」


「風呂かえ? 主が一緒がいいと言うなら構わんが……」


「おいこら。それやっちまったら色いろとアウトだっつーの」


「冗談じゃよ。流石にその時ばかりは妾も本に戻るとするかの」


なんでも、本に戻れば、自動的に浄化の効果があるとかなんとか。

なにそれ、なんか羨ましいんだけど


「じゃから、主の風呂が終わったら、すぐに呼ぶんじゃぞ?」


「あいあい。りょーかい。んじゃ、飯食いに行くか」












おっさん、肉焼いただけって、そいつぁないぜ……




どうも、ニシュラ和尚です。


突然ですが、あれだね。


秋に食べるアイスもうまいよね



ニシュラが行ってる予備校には幾つか自販機がおいてあるんですが、ソイジョイとか、飲みもんとか、カップ麺とかおやつとかいろいろとおいてるんですよね。


で、ニシュラはその中でアイスの自販機を使うことが多いです。

最中とかもうまいんだけど、やっぱニシュラ的にはモーが最強だと思ってる。尚、王道でバニラ。


てか、ニシュラはバニラが一番好きなんだよね。


他の人たちはどうなのか気になるところです。



さて、今回のサブタイトル


ついに始まりましたね秋アニメ。

先日はワンパンマンを視聴しましたが、いやはや、面白い。

原作は読んだことがありませんが、サイタマさんまじすげぇ。初っぱなに出てきた適役の声にもビックリしたけどwww


ちょろっとだけ進撃中学校もみたけど、これもなかなか笑えました。キャラの個性がちゃんと立ってますしね。


あとは庶民サンプル。これは原作を知ってるのでかなり楽しみにしています。できれば、じっくりとやってほしいものですね



それでは、また次回に会いましょう。

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