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ドキドキ☆スクールライフ  作者: ぷるぷるぷりん
3/3

『柏田さん』は…

長いです。



長いです…。

「あっあの、校長先生!!」

式が終わった途端、晴は駆け出した。

「子供達をあまり待たせてはいけないのでしょう!はやく6年1組へ行くのでしょう!」

話を聞いてもらえず、急かされた。

後で話せるだろうと思ったからか、晴は踵をかえして教室へむかった。


(これから私はどうなるのだろう。)

(柏田晴は、私なのに。)

(先生じゃないのに、生徒なのに。)

焦りに焦って手に汗がにじむ。

晴は思考を切り替えようと努めてみる。

(でも…よく考えると…)


(――私、6年の授業やらなくても良いんじゃん!?何で気づかなかったんだろう?)

晴はそう思うことにして、教壇の上に立った。

「……はい、改めまして私の名前は『柏田 晴』です。」

さっきとうってかわってノリノリに見える。

河藤は一番前の席に座ってニコニコしながら話を聞いている。

ところがある一つの机といすを見るなりいきなり

「先生!」

という。

晴の身体が僅かに揺れた。

やや間があって、晴は答えた。

「はい、なんですか?」

河藤は空っぽの机を見、指で指しながら、

「転校生の柏田さんは、休みなの、先生?」

と言った瞬間、晴の肩がピクンと揺れた。

皆が「先生と名前が同じね」「不思議な現象だな」とざわめく。

(どうしよう。

まさか自分のことを聞かれるなんて。

……――あ。

元々の新任さんは、どうしたのかしら)

晴は息を吸い込み、静かになっていた教室にいる皆に響く平静を装った声で言う。

「柏田さんは…」

これからどうなるのか。

私にも予測不可能?

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