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ドキドキ☆スクールライフ  作者: ぷるぷるぷりん
2/3

信じられない運

長いです。

全部合わせたら、きっと…

「やっと来れましたか。」

教頭先生がいう。

しかめっ面をして、うつむき気味だ。

「怒らないんですか…?」

晴は恐る恐るたずねてみた。

「そりゃ怒るわけないでしょう!事故にあったんでしょう!学校にも電話がきたので、皆さん知っているのでしょう((す))!遅れたって当然でしょう((す))!」

今度は校長先生。

大げさにしゃべり、大げさに身振り手振りして、でしょう!でしょう!を連発するので、単なる口癖なのか、本当は怒っているのか見当がつかない。

「いきますよ。新任の先生は早めに紹介しなければならないので。」

「あ、はい…」

皆の前で紹介されたら、この一年間は、先生を務めなきゃいけなくなる。晴は焦った。何か良い手はないか、と思いあたりを見回したが、何もない。抜け出すにも抜け出せない。

(みんなどうして私を疑わないのかな…本物の新任の先生に会ったことがないはずないんだから…)


「皆さん、新任の先生でしょう((す))。(さあステージに立って、挨拶して!)」

校長先生は小さくいって、にっこりしたが、晴はパニック状態になった。

「挨拶!?」

「知らなかったのですか、ならば適当に作ってくさいよ」

晴はゆっくり、ゆっくり、ステージへ向かう。

(もういいや。去年の新任の先生の演説、ちょっとパクるわ。)

「みなさん、おはようございます。新任の……柏田、晴、と、いいます。」

晴は言ってしまった。新任確定。

そのあと挨拶は何とかうまくいった。

「では先生の発表、今年は6年からいきましょう!

6年1組柏田晴先生でしょう((す))!」

「6年1組って、あのコ…えっと、河藤?…がいるクラスじゃん…しかも私もそこのクラスのはずだったし…よりにもよって、こんな悪戯、ないよ…」

晴は呟くと、早足に6年1組の前に行った。

河藤はにこにこピースサイン。

作り笑顔の裏で、黒い感情がどろどろと渦巻いている。

『河藤!お前はそうやって、にこにこするな!』

晴が新任として決定してしまった。

ここまで見てくださり、どうもありがとうございました。

これからも頑張ります(誰が応援するんだよ…)。

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