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【天原 伊隼】の場合。

この話は>>【天原 奈都】の場合。に出てきた兄・伊隼の場合です。奈都が修祁と結ばれた時、伊隼と慧俚は……。 先に【天原 奈都】の場合。をお読み下さいf^_^;

12月24日(木)。

ホワイトクリスマス。

ただし今日は"イヴ"だ"イヴ"。


「なっちゃんっ!」


「ナツ!」


俺『天原伊隼…イハヤ』が経営するバーに、我が愛しの妹『奈都…ナツ』が手伝いに来た。いつもは週3で来てるけど、毎年、この時期は忙しいからって休まずに手伝ってくれる。

そんな優しい奈都が来るや否や、奈都の両側から2人の男が引っ付いた。


「だーかーら…、…お前らいい加減にしろってのっ!」


怒りながら腕をぶん回す奈都が…、怒った顔もまた可愛い…。ちなみに俺は自我共に認めるシスコンだ。


「そろそろ引退なんだけどね…。」


店の裏で明日のシャンパンを箱から出しながら、チラッと奈都達を見る。バイトの2人はまだ奈都に絡んでいるようだ。


「つか、アイツら働かねぇと給料払わねーぞ…。」


はぁ~…、

そだ、アイツらっつーのはバイトの奴で、1人は『倉木修祁…スギ』。高2.俺の高校の後輩.金欠人間.居候人。…んで、もう1人は『深澤慧俚…ケイリ』。高2(たぶん嘘).男子校.寮暮らし.宇宙人。

早く働けって。


「マジで払うの止めよーかな…。」


シャンパンとか色々な酒瓶を両手に数本ずつ持って、店の方に行くと、


「…押し倒すよ☆」


あ゛ぁ?


気付いたら手にあった酒瓶は、奈都の後ろの壁で派手な音を立てて散ってた。


「ナッ…、ナイスコントロールっ…。」


「流石ッスね…、伊隼先輩…。」


どうやら上手く避けてくれたようだ。(…チッ)まぁ、こんな虫殺して"務所行き"なんてごめんだ。感謝しといてやる。


「当たり前だろっ♪」


奈都超嬉しそう…。奈都もブラコン入ってたりする。喜んで鼻が高い奈都も可愛い。


「とは言っても、…兄貴、明日のシャンパンどーするの…?」


「あっ……。」


あ゛ぁぁぁ!……あれ1本数万するぞ…。2本もっ!?(泣)…あの虫共め…(泣)


「伊隼先輩が見境なしに投げるから…。……って言うか先輩、『倉木奈都』ってしっくりしますよね?」


ナニイッテルノ?コノコ?


「『深澤奈都』のがなっちゃんらしいっ!」


えっ?『らしい』っ!?『らしい』ってナニっ!?でも、この話に乗っとけば、奈都に怒られずに流せるっ!((キラン☆


「……誰がお前らに奈都をやるか。だったらまだ松下にやる。」


松下は後輩ね。何度か家に遊びに来た事があるけど、彼女募集中って言ってたはず。だが、やんね。


「…松下先輩ならコイツらよりWelcome。」


やんね。


「えっ?ねぇ、松下って誰?」


修祁が宇宙人と交信中。…間違えた、宇宙人に説明中。そういや今日は奈都の誕生日だったりするし…。シスコン卒業兼ねてたけど、やっぱり何かあげてぇよなぁ…。


「伊隼さん、伊隼さん。」


小声で呼ばれてツンツンと腹をつつかれ、若干殺意が湧いたが、宇宙人・慧俚が真面目な顔で言ってきた。


「もう知ってるんでしょ?」


宇宙人のクセに。分かってるよ…んなモン…。


「奈都、修祁。お前らゴミ出し行ってくれっ!後、…買い物も。」


「はーい!」


「了解です。」


裏口から出て行く音が聞こえた。横目で慧俚を見ると、…少し寂しそうだった。自爆行為…。


「良いのかよ?慧俚。」


「良いんだって!…これで未練は無いっ!+僕と伊隼さんからの誕生日プレゼント。」


「そうか。+それでもいいか。」


でも、裏口を眺めながら言いきったから、本当に吹っ切れたようだ。


「伊隼さんは?」


聞かれるとは思わなかったけど、答えはすんなりと出た。


「今、無くなった。」


「そっか。」


しばらく沈黙があったけど、破ったのは慧俚だった。


「じゃあ、飛行機ギリギリだし、…行くねっ!」


「おう。」


カウンターの下に隠すように置いてあったスーツケースを引っ張り出して、慧俚はこっちを見ようとしなくなった。…だから、宇宙人のクセにジメってんじゃねーよ。


「送るか?」


「いいよ。雪降ってるし、寒いし。」


「分かった。気を付けて行けよ?」


「うん。……、…ではでは、また会えたらっ☆!」


はぁ?また会えたら?


「たくっ、…違ぇだろが。『行ってらっしゃい。』。奈都と修祁には適当に言っとくよ。」


「………。…ふっ、ははっ!」


振り向いた慧俚は、いつもの宇宙人・慧理だった。


「『行ってきます!』」




えっと、まぁ…、奈都に一時期マジ恋してたのは本当。けど、今はこのポジションで満足してる。可愛い妹に、ちょっと死んどいてほしい可愛い弟達(笑)。楽しくて仕方ない。…だから、マジ恋は秘密な?

今度は慧俚君の話を書きたいなぁ。とか思ってますが、話の設定ストックが溜まってるので当分先かと……。前話との間があまり無いのは、ストックとか関係無く、伊隼の話をどうしても載せたかったからです(>_<)…徹夜です(^w^)寝不足です。…皆さんも徹夜はしない方が身とテンションのタメですよ(^_^;)

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