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48歳! 僕の体がだんだん思うように動かなくなってきた、近い将来僕の体は完全に動かなくなるのだろう。

作者: 七瀬





48歳! 僕の体がだんだん思うように動かなくなってきた、

近い将来僕の体は完全に動かなくなるのだろう。



2年前ぐらいに、久しぶりに僕にも彼女ができた。

20歳以上も年下の可愛い彼女だ!

でも? それと同じ時期に、僕の体が思うように動かなくなってきた。

左肩が痛い! そのうち、左腕が上がらなくなってきて、、、。

朝起きる時は、左肩が痛くて起きる事も多々あったんだ。

その後、僕は体の異変を感じるようになる、両腕、両足も思うように

動かなくなってきたのだ!

歩く時も左足、右足、左足、、、左足、右足、後ろに右足、左足、

前に左足、右足と......。

なかなか前に進まない!

嘘みたいな話だが、自分の思ってる方向にも進めなくなってしまった。

自分では真っ直ぐ進んでいるつもりでも、斜めに進んでいたり。

その上、“呂律も回らくなってきた!”




・・・でも? 久々にできた彼女にこの事を知られたくない僕は、

市販で薬を買って一時的に治していた。

僕は病院には行かない!

何故なら? 僕が20代後半の時に、一度! 病院でこの病気の

事は診てもらった事があったからだ!

僕のこの病気は? “世界でも稀な病気らしく、治療方法はないと言われる!”

その時に病院で出してもらった薬が薬局にも売っていて、僕はその薬を

定期的に飲んでいたのだが、50を目の前にその病気が悪化していた。

いや? 年齢のせいで筋肉が老化し、更に悪化したというのが正解なのだろう。




そして僕はとうとう、仕事もままならくなり休みがちになった。




『“ねえ、体調が悪いなら、病院で診てもらったら?”』

『・・・だ、大丈夫だよ、すぐに治るから!』

『“でもさ、前もそう言ってなかった?”』

『えぇ!? そうだっけ?』

『そうよ、取り合えず! 私は仕事に行くけど、一人でも大丈夫?』

『あぁ、ううん! 一人でも大丈夫だよ。』

『じゃあー行ってくるね!』

『うん。』






・・・彼女が仕事に行った後、僕はたまらず市販の薬を飲んだ!

今にも意識を失いそうなところまできていたが、彼女の目の前で

そんな無様な格好は見せられない!



いつか僕は、体を動かす事も出来なくなるのだろう。

でもその間は、もっと彼女との時間を大切にしたい!

僕は彼女を心から愛しているんだ!

彼女は僕の事をどう想っているのか分からないけど、、、?

僕は彼女との時間を一秒でも大事にしたいと想っている!

でも? “僕の病気はどんどん悪化して、とうとう彼女に僕の病気の

事がバレてしまう!”




『“・・・な、なんでずっと黙ってたの?”』

『・・・ご、ごめん、』

『仕事がこんな状態でまともに出来る訳ないじゃない!』

『ごめん、』

『“私は謝ってほしい訳じゃないの! なんで私に黙ってたのよ!”』

『・・・心配かけたくなくて、』

『“一緒に生きていくって、約束したじゃない! 貴方が病気で体が動けなく

なっても私が貴方の傍に居て、貴方の支えになるわ。”』

『リナ!』

『私は貴方自身を好きなの! 貴方の全てを受け止めたい! だから何でも

私に話して、もう隠し事なんかしないで!』

『・・・ううん。』

『だから何も心配しなくていいわ、これからは私がいつも傍に居るから!』

『うん、ありがとう。』

『うん。』





僕はもう一人では外にも行く事が出来なくなった。

体がまったく動かなくなったからだ!

彼女と週に3回家に来てくれるヘルパーさんとで僕を支えて車椅子に乗せ

てもらい彼女が僕が乗っている車椅子を押してくれてやっと外の空気が

吸えるんだ!




ただ彼女には本当に感謝している。

こんな体になった僕を見捨てず、ずっと僕の傍に居て支えてくれているからだ。

まだ若い彼女なら? 僕じゃなくてももっとステキな男性ひとを見つける

事が出来るだろう。

それなのに彼女はそうしない!

でもね? たまにそんな彼女が心配でならなくなるんだ!

“僕が死んだら? 彼女はこの後、どうなるのだろう?”

そうなる前に、彼女には他の男性ひとと一緒になってほしいのだが、

なかなか僕の想いは彼女には届かないらしい。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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