表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

目が覚めたらそこは異世界でした。



・・・じゃ、なーい!!



「トンネルを抜けると雪国であった」という誰か有名な作家が書いていた

一文を思い出す。

そんな異世界と雪国を同列に語らないで・・・・って自分で言っているし。

はぁはぁ、かなり混乱状態です。



目が覚めたら、ベッドの上。しかも、お姫様かって感じの天蓋付きベッド。

部屋全体を見回してみると、ピンクとゴールドを基調とした広い部屋。

ソファーかテーブル、重厚なドレープカーテンなどが配置されている。

何畳分あるんだろ?これ?



ん?私、死んで生まれ変わったって話だったよね?

さっき、神様(自称)がでてきて、そういったよね?



私は、自分の体を見る。

きめ細やかな白い肌。豊かな胸元。(Fカップくらいか?)

うん。赤ちゃんじゃなく、少なくとも10代以上かと思う。

あれ?生まれ変わるって、人生って赤子からスタートじゃないの?



混乱していると、ドアから、メイド服を着た20代くらいの女性が現れた。




「お嬢様!お目覚めですか?」

「あ、はい・・・。」

「ああ、よかった。すぐにお医者様をお呼びしますね」

「あ、いえ、その前に、つかぬ事を伺いますが・・・」

「はい?というかなんでお嬢様敬語なんですか?」

「それが、記憶がなくて・・・。私の名前はなんでしたっけ?」




私は、状況確認のために、記憶がないことにした。

というか、今のこの体の人生、知らないし。



「え・・・。」

「あの、私の名前です」

「ええええええええっ」

メイドは素っ頓狂な声をあげた後

「誰かっ」

とバタバタとドアから出て行った。




それから間もなくあ、医者なんだろうなって感じの老齢の男性がきて、簡単な問診のあと、

「お体に問題はないようです。きっとショックによる一時的な記憶の欠落でしょう」

と診断して帰っていった。




そのあと、さっきのメイドらしき女の人が戻ってきて、

「お嬢様、お気の毒に・・。早く記憶が戻られるといいですね」

と涙ぐむ。

とりあえず現状把握のためにいろいろ、きいてみると・・・。




私の名前は、「クリスティン・バルセロナ」というらしい。

気のせいか前世の「葉山 栗子」とすこし似ている?

なんだろ・・・。馴染みやすいようとの神様の恩恵かしら・・・・。




年齢は14歳。どうやら侯爵家のお嬢様で、一昨日、池に落ちて意識を失っていたとのこと。

手鏡をもってきてもらって、自分の容姿を確認すると

きめ細やかな白い肌に、細くて筋の通っている鼻、ピンクの唇、栗色の髪、そして紫の瞳。




瞳が紫・・・アルビノの人は紫の目を持っている人もいるってきいたことあるけど。

珍しい。この世界ではどんなかしらんけど。


ちなみにこの国はオーランド王国。オーランド・・・オランダ?ポーランド?

なんか足して2で割ったような国名だけど。(ちなみに前世で地理は苦手でした)



よくわからない。



私の家族は、父、母、私の3人家族。父と母は、領土の視察に行っているらしく、今

この家にいるのは私だけみたい。

娘の一大事に帰ってこないところをみると、あまり娘に関心がないのかも・・・。

かわいそうに・・・、クリスティン。

というか、クリスティンは自分らしいけど。

クリスティンとしての人生生きてきてないから、まだ自分=クリスティンって感じがしない。



ていうか、ちょっと待って。




私の年齢、さっき、14歳って言った?さっき神様、スペックきめるとき、寿命20歳までって言ってなかった?

てことは・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。






私の寿命あと6年かーい!!!!!!






・・・・

いや、短くない?

どうして?いや、さっき自分で神様との話し合い?で決めたんだけども。

まさか、スタートが14歳とは思わないじゃん。



・・・・うん。・・・・ま、しょうがない。

自分で決めたんだし。(まさか、実質6年の人生とは思わなかったけど。)

せいぜい、この漫画から抜け出してきたような、超絶美少女人生を楽しもう!!



私は、この人生を楽しむことに決めた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ