第五百七十三話『決め手はランドセルにゃん』
第五百七十三話『決め手はランドセルにゃん』
《小学一年生をめざすのにゃん》
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「んならば、
つつしんで、
教えてつかわすのわん」
『ごっほん』
「いぃい? ミアン」
「んにゃ。
ミーにゃん先生にゃん」
『うっわぁん!』
「なぁんか、
いい気分なのわぁん」
『ついに、
アタシも先生なのわん』
『ついに、
ウチも生徒にゃん』
「あら。
それじゃあワタシ、
イオラも」
『ぴっかぴっかの小学一年生』
「なのかしら」
「……って、なに」
『黄色い帽子』
「なんぞに、
化けてるのわん?」
「うふっ。
よくぞ聴いてくれました、
ってとこかしら。
そうなの」
『人間のお子さんを、
マネしてみたらどうかしら』
「との奇抜な発想自体は、
良かったのだけれどぉ……。
帽子から先の、
イメージが、
どうにもこうにも、
うまく湧いてこなくって。
いかんせん、
このままでは、
どうしたって不完全。
だから……お願い。
ミーナちゃんの」
『あふれんばかりの愛情』
「でもって、
ワタシを完成させて」
「んな急にいわれてもなぁ。
そもそも、
どうやって、なのわん?」
「まぁ手っ取り早く、
いわせてもらえるのなら」
『真の小学一年生』
「となるのに、
なんとしても欠かせない、
重要アイテム」
『ランドセル』
「をね」
『ワタシにちょうだい』
「へっ?」
「あっ、待って。
そうね。色は……はっ!」
『パープル』
「でいいわ。
割と、
似合うんじゃないかしら」
「んにゃらウチは」
『ピンク』
「とするのにゃん」
「あら。
ミアンちゃんも、
なかなか趣味が、
およろしくってよ」
「にゃあって、
美少女ネコにゃもん」
「そうそう」
『美少女』
「なら誰だって、よね。
そしてその美しさを、
さらに際立たせるためにも」
「ミーにゃん、
よろしく頼むのにゃん」
「ワタシも、お願い」
『うわわのわん!』
あたふたあたふた。
「ちょ、ちょいと待つのわん。
んなこといったって、
アタシのふところ具合、
どうにもこうにも、
万年、
空っぽのぽ、なのわぁん」
「にゃあるほろぉ」
『お金持ちの妖精』
「にゃあんて、
どこをどぉ、
うろちょろ、
したって、
耳にしにゃいもんにゃあ」
《どうやらランドセルは無理そうにゃもんで、つづくのにゃん》




