第五百七十話『ダブルの金メダルにゃん』
第五百七十話『ダブルの金メダルにゃん』
《ミーにゃんに『パラリンの参加資格』ってあるのにゃん?》
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『オリパラ、
ダブルの金メダル授賞』
「という、
これまでになかった、
まさに」
『前代未聞の栄誉』
「が創設されたのわん。
モチ、アタシもね。
この」
『ご苦労さん』
「にむくいるため」
『イオラの森のお姫さま』
「らしく」
『気品あふれるお声』
「でもって」
『こらっ。
いつまで、
ぐずぐずしてんのわん。
くれるんなら早くおくれ、
なのわん』
「と告げて」
『うやうやしくも』
「ばっ、
となんの気なしに、
差し出した片手で、
たまわったのわぁん」
《んれって、『気品あふれて』『うやうやしくも』にゃん?》
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「ちょいと待つのにゃん」
『パラリンにゃん体育祭』
「もにゃって?
……ということはにゃ。
ミーにゃん。
あんたの」
『動揺』
「って、どっか」
『障害』
「でもあるのにゃん?」
『はっ!』
おろおろ。おろおろ。
「んなはずないのわん。
もしも、もしもよ。
仮にあるとしたら、
むしろ心のほう……って」
『アタシったら、
なに寝言いってんのわん!』
「よそさまはいざ知らず、
どこをとっても、
非の打ちどころのない」
『高潔無比』
「をそのままのまま、
妖精にしたような、
アタシにかぎって、
断じての断じて、
あるはずないのわん!
どこにもあってたまるか、
なのわぁん!』
《高ケツ無比って、お尻にまつわる話にゃん?》
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「……なぁんて、
いい切ってはみたもののぉ。
もしも、もしも、よ。
もしも、だとしたら、
アタシは……一体……」
『うわわのわぁん!』
《またまた動揺が走り始めたもんで、つづくのにゃん》




