第五百七話『にゃあんのにゃんのにゃん』
第五百七話『にゃあんのにゃんのにゃん』
《ネコにゃもんで》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「ふふぅん。
どうにゃ? ミーにゃん」
『ネコにゃもんで』
「にも匹敵する、
ウチの」
『決めゼリフ』
「のお味は?
ぐうの音も、
出にゃくにゃる前に」
『参りましたのわぁん』
「と素直に」
『黄色いハンカチ』
「……じゃにゃくって」
『幸福の白旗』
「……でもにゃくって、
ええと、
ええと……にゃはっ!」
『降伏の白旗』
「を掲げるのにゃん?」
《降参するのにゃら、今のうち、にゃんよ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「なんのなんの」
きぃっぱりのぱり!
「アタシには、
とぉっておきの」
『切り札』
「があるのわん。
これあるかぎり、
なんびとたりとも、
いや、
なんネコたりとも、
そう、
強敵でかつライバルな、
ミアンであったとしても、
アタシを」
『ひざまずかせる』
「なんて、
できっこないのわぁん」
『にゃにゃんと!』
《ものっすっごいもん、にゃったら、どうしようにゃん》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「んれが証拠に」
びしっ。
「——とぉ、
『ミアンの目と鼻の先』
にネコ差し指を、
突きつけたからには——
たぁった今の今」
『お見舞い』
「して、
差しあげちゃうのわぁん」
『んなアホなぁ!』
「ふにゃああぁぁっ!」
《ミーにゃんの十八番が炸裂! にゃもんで、つづくのにゃん》