第五百六話『ウチにゃって恥ずかしいのにゃん』
第五百六話『ウチにゃって恥ずかしいのにゃん』
《とにもかくにも、負けにゃいにゃのにゃよぉ》
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「そこのドアをにゃ。
開ける前に……ぶふっ。
ミーにゃんったら、
手のひらに」
『ネコ』
「という字を書いて」
ごくっ。
「と呑みこむにゃんて。
にゃあんというかぁ、
こっちこそ」
《と今度はウチ自身の気持ちを推し量ってみましたのにゃん》
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『ああんもう!』
「ウチはどうにも」
『恥ずかしくって』
『恥ずかしくって』
「穴があったら」
『善は急げ』
「とばかりに、
逃げこみたいのにゃあん。
……にゃのにゃけれどもぉ。
ここはしっかとこらえて、
今、自分がにゃすべき、
ミーにゃんとのおしゃべりを、
ちゃんちゃんのちゃん、
と」
『まっとう』
「しちゃうのにゃあん!」
《とまぁこんにゃかにゃあ》
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『うわああぁぁん!』
「——これこそまさに、
『んなアホなぁ!』
アタシにとっちゃあ、
たとえ、
『天地がひっくり返ろうが』
『イオラが若返ろうが』
とてもじゃないけど、
口になんか出せやない、
『この胸にだけ、
そっと収めておくのわん』
としなければならない、
とぉってものても、
に、
『デリケートな部類に属する』
極秘中の極秘、
だぁってぇのに——
ね、ねぇ、ミアン。
んな」
『恥ずかしい』
「マネを、
アタシがしたって、
なにをどうやったら、
知れるというのわん?」
「んにゃの、
にゃあんでもにゃい。
にゃあって、
ウチはミーにゃんの」
『親友にゃもん』
《にゃあんて『決めゼリフ』を放ったもんで、つづくのにゃん》