第五百五十五話『無視が刺したのにゃん』
第五百五十五話『無視が刺したのにゃん』
《タイトルのにゃにかしらが間違ってるのにゃん》
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「にゃあ、ミーにゃん。
ひょっとして」
「うん?」
「今の」
『ごっほん』
「って」
『心機一転』
「を始めるのにゃん、
っていう、
まぁにゃんていうかぁ」
『合図』
「とか」
『お知らせ』
「みたいにゃもん?」
『うわん!』
「——モノの見事に、
バレバレのバレ、
なのわん。
んでも負けないのわん。
『あくまでもさりげなく』
を成しとげるため、
ここは心を鬼にしても、
『おとぼけ』
なるもんを、
とことんのとことん、
かましちゃうわぁん——
あっ、ごめん。
虫に刺されたもんで、
ついつい」
『悲鳴』
「をあげちゃったのわぁん。
ホントにホント、
最近の」
『虫』
「ってさ」
『ムシ』
「なだけに、
どんなにこっちが」
『無視』
「したくっても、
実体霊体問わず、
刺しかかってきて、
メイワクしごく、
に困るのわぁん。
……なぁんてここまで、
一気に、
しゃべっちゃたけどさ。
判らないといけないから、
一応、説明するのわん。
今、アタシが語った中、
なんといったって、
特筆すべきなのは」
『虫』
「と」
「無視」
「をかけたとこ。
これがあるとないとでは、
おしゃべりの質が、
とぉってものても、
に段違い」
「あのにゃあ」
『お顔を赤らめにゃがら』
「は、いいとしてにゃ。
ヘタにゃシャレを交えて、
にゃあに長々と、
しゃべってのにゃん?」
《ちにゃみに、ウチはいっぺんたりとも刺されてにゃいんよ》
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「ふぅぅん。
刺されてないのわん。
なら……」
『良かったじゃん』
「と冷めた口調で、
しゃべられてもにゃあ」
《冷え切った心を温めるためにも、つづくのにゃん》




