第五百五十三話『起死回生(きしかいせい)にゃん』
第五百五十三話『起死回生にゃん』
《どの手に乗るのにゃん?》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「よぉし。
そうと決まれば」
《ネコの提案にゃのに、軽々しく決めていいのにゃん?》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「早速の速、
に」
『悲劇のヒロイン』
「をめざして」
『思いあまって、
崖っぷちから一気に身投げ』
《したら、ネコとしても、とめるしかにゃいにゃろうにゃあ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「なぁんてなるのって、
よくよく考えてみたら、
……うん。
思いとどまるのわん」
《ほっ。ミーにゃんにも、理性とやらが働いたのにゃん?》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「んもう、ミアンったらぁ。
アタシを」
『ついつい、その気にさせる』
「のが、
とぉってものても、
に、おじょうずなのわぁん」
《ネコにゃって、おだてりゃあ、樹に登るもんにゃあ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「んでも、
アタシってぇもんはね。
ぎりぎりのぎり、
でもって起死回生」
『その手に乗るもんか』
「とばかりに、
負けないのわぁん。
なもんで」
『悲劇のヒロイン』
「っていう、
得もいわれんばかりの」
『あんまぁいお汁』
「を、
すすろうとしたのだって」
『ナイショの話』
「と、
忘れる……おぉっ、と。
ミアンが覚えてちゃあ、
あとあとまずいもんで、
ミアンもアタシと」
『歩調を合わせて』
「忘れるのわぁん」
《んにゃ。ネコにゃもんで、忘れるのはお得意にゃんよ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「きゃはっ。
実はアタシもね。
お得意中のお得意、
なぁのわん」
『えっへん!』
「あのにゃあ。
——にゃあに、
両手を、
腰に当て、
肩まで、
そびやかしてんのにゃん——
んにゃにも、
ジマンににゃるのにゃん?」
《にゃにはともあれ、つづくのにゃん》




