第五百四十四話『すがすがしいお声にゃん』
第五百四十四話『すがすがしいお声にゃん』
《まるで朝にゃん、とでも賛美しておこうにゃん》
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「ミーにゃんはもう」
『いつものミーにゃん』
「にゃんよ。
にゃもんで、ささっ。
一刻も早く」
『演説』
「にゃるもんをにゃ。
始めておくれにゃん」
『んもう!』
「ここまでお話を」
『のばしにのばした』
「当のネコが、まるで」
『ネコの目』
「のように、
ころころのころっ、
と態度を変えて」
『なんのかんの、
と、
急かすんじゃないのわん!』
《ネコにゃもんで》
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『まぁまぁ』
「んれにゃけ、
ミーにゃんの」
『心洗われる、
すがすがしいお声』
「が聴けるのを、
楽しみにしてる、
ってことにゃん」
「あのね、ミアン」
『さりげなく、
あくまでもさりげなく』
ってな感じに」
『プレッシャー』
「かけてんじゃないのわん!」
《演説にはにゃ。緊張感という名のスパイスも必要にゃんよ》
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「やれやれ」
『五百二話目』
「の」
『しょぼいのにゃん』
「から、えんえんと続いた」
『いたずら書き』
「が、
やぁっとこさ、
終わったのわん。
……なぁんて、
ほっ、
と一安心したついでに」
「にゃん?」
「どぉ? ミアン」
『なにかご感想は?』
「そうにゃにゃあ。
んまぁにゃんといっても」
『しょぼいお話』
「に終始できたもんで、
昨今めったに、
お目にかかれにゃい」
『信念を貫いた迷作』
「に仕上がったにゃあ、
って」
『感涙にむせぶ』
「とでもしておこうにゃん」
『……あっ、そ』
《最後の返事がそっけにゃいのも、しょぼくっていいのにゃん》




