第五百四話『真っ赤(か)っ赤(か)にゃん』
第五百四話『真っ赤っ赤にゃん』
《んにゃネコ顔、ファンタジーにゃらではにゃん》
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「——ほんに、
『わざわざ』
来てもらって——
にゃあんともまぁ、
お疲れさまにゃん」
「って、
ねぎらう気持ちがあるのに、
なぁんで」
『お顔を両手で隠して』
「なぁんて、
アタシをはるかに上回る、
もっともぉっと」
『しょぼいマネ』
「でもって、
お出迎えなんか、
してるのわぁん?」
「んにゃってぇ」
「しかも、よ」
『うざいのわん!』
「って両手を、
取っ払ってみたら……。
な、な、なんと!」
《ミーにゃんの見たもんがにゃんであれ、ウチは元気にゃん》
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「とにもかくにも
お顔が」
『おサルのお尻』
「も驚く、
真っ赤っ赤、
ときたもんじゃん」
『ご注意にゃん!』
ぴぴいぃぃっ!
『うわん!』
「こともあろうに、
ネコが」
『警笛』
「なんぞ鳴らしやがって。
ミアン。
一体全体、
どういうつもりなのわん?
事と次第によっちゃあ、
いっくら温厚なアタシでも』
「ミーにゃん」
『天空の村』
「にはいにゃい動物をにゃ。
軽々しく口にするのは、
たとえ」
『イオラの森のお姫さま』
「でも、
ご法度にゃんよ」
『はっ!』
《あと、どうして動物と判ったのかも、『しっ』にゃんよ》
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「——んなら、
『ご注意』
部分は、
すっ飛ばして、と——
とにもかくにも、
お顔が、
真っ赤っ赤、
ときたもんじゃん。
ねぇ。
一体なにがどうして、
こうなってるのわぁん?」
『しょうがにゃいじゃにゃいの』
《んにゃ。しょうがにゃいもんで、つづくのにゃん》