第五百十八話『まずは形から入ろうにゃん』
第五百十八話『まずは形から入ろうにゃん』
《カッコにあこがれて、の、お方は多いのにゃん》
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「ミアンが」
『先刻ご承知』
「かどうかは、
さぁっぱりのぱり、だけど」
「いんにゃ。知らにゃい」
「まぁどうでもいいけどさ」
「んにゃら聞かにゃいで」
「長年の経験からいうとね」
「あんた、幼児にゃんよ」
「大丈夫。
妖精を始めとして、
霊体と呼ばれるもんの」
『幼児期』
「は、
ざぁっと見積もっても、
三百年くらいはあるもん。
世間さまによくある」
『借金地獄』
「とやらと同じで、
んれだけ長ければ、
なんとかなるのわん」
「にゃんとにゃるのにゃん?」
「そこそこ。
そこんとこが」
『いともカンタンに、
ムツカしいのわん』
「……というのもね」
《迷推理までの道のりって、案外、長すぎるのにゃん》
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「いぃい? ミアン」
『迷推理力』
「なるもんを、
十二分に働かせるにはね。
んれ相応の」
『腕を組んで、
にゃにやら考えこむ』
「なぁんて形をとらなきゃ、
いけないのわん」
「とると、
どうにゃるん?
逆に、
とらにゃいと、
どうにゃるん?」
ぱちぱち。
「——とアタシながら、
珍しいもんでも見るように、
目をしばつかせて、
なのわん——
どうなる、ってもんでも、
ないんだけどぉ」
《にゃあんて、あぁっさりのさり、と切り捨てられてもにゃあ》
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「んまぁなんだ。
この世ん中って、
なにをするにせよ」
『まずは、
形から入っていく』
「もんなのわん。
ほら、よくいうじゃん」
『カッコだけで、
実力が伴っていない』
「って。
裏を返せば」
『実力なんて、
あとから伴えばいい』
「のわん、ってことよ」
「にゃん?」
《この回答にはネコでも疑問符がつくもんで、つづくのにゃん》




