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勇目線(俺の存在1)

「ザコが!弱すぎんだよ!」


今日もまた誰かを傷つける。


たとえどんなに殴っても俺の心に罪悪感なんて生まれない。


いつものように誰かを傷つけているし、俺には心なんて必要ないからだ。


そして相手が起き上がれなくなるまで殴り続けると、いつもコンビニで飯を買って時間をつぶし


ている。


俺がいつもコンビニで時間をつぶしているのには理由がある。




俺は今、母さんは俺が中2の時に死んだせいで、親父と2人暮らしをしている。


母さんは……本当に優しくて大好きだった。


けど今は、俺をこんな地獄の世界にうんだ母さんを憎んでいる。


あんな親父が居るこの世界に産んだ母さんを……。


「ただいま」


俺が帰っても親父はおかえりとはいってくれない。


「またこんなに遅く返って来やがって!もっとまじめになれ!俺に恥をかかせるな!」


親父はそう怒鳴りながらいつも俺に暴力をふるう。


この出来事のはじまりは、母が死んで俺の成績が1位から下がりはじめてからだ。


完璧主義者だった親父は、それが気にくわなかったことや、仕事でのストレスを俺にぶつけてき


た。まるでストレス発散の道具のように……。


逃げることだって出来た。でも、俺の居場所はここしかなかった……。


それ彼俺はどんどん荒れていき、平気で人に暴力をふるうようになった。


まるで親父と同じように……。



数分後、親父は気が済んだらしく風呂場を向かっていった。


俺はその場を立ち上がると、自分の部屋に向かった。


部屋にはいるとパソコンを立ち上げ、いつものようにゲームをしたり掲示板に行ったりする。


「掲示板忘れてたな……でもめんどくせー」


その時、ドアの向こうから怒鳴り声が聞こえた。


どうやら親父が風呂をあがってきたらしい。


「おい!クズ!!酒どこに置いてあるんだ!」


「戸棚の下にあるよ」


そう言うと親父は舌打ちしてその場を去っていった。


「ッたく……名前で呼べよ」


俺は暴力をふるわれてから一度も名前で呼ばれていない。


きっと親父の中に……俺の存在はないんだ。


「どうせ掲示板だし……言ってみるかな」


俺はそう呟くとパソコンを見た。


そして、すべて言ってみようとふと思った。


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