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雪の扉

少年は吹雪の中、花を取りに行きました。果たして無事に帰れるのか?

もしよければ、短いので見てみてください。


「あら?あなた

 そこのあなたよ。


 ふうん、雪の扉へ行くのね。


 じゃあ、鍵をあげるわ


 …え? もちろん戻ってこれるように、よ。

 おまじない。

 ここに昔からいる人のね。有名よ?


 気をつけていってらしゃいな。」


 私は女の人に別れを告げて、

 その雪の形の取っ手を掴んで

 扉を開けたのだった。



 雪の扉を開けると、そこは吹雪の中で暗く、人が住んでいるどころか人気もないところだった。冷たい風が顔を打ち、指先がはやくもかじかんできた。はやいところ目的を済まして帰りたい。


 先ほどの女性からもらった鍵は、なにやらとても重かった。ごわついた分厚い布で何重にもくるまれており、中身が何か全く見えない。だが、ほのかに温かい…気がする。女性が持っていたぬくもりだろうか。少し心に火が灯ったような気持ちになった。


 少し進んだその先に、洞穴がありそこには雪華セッカと呼ばれる白い花が咲く。その冬にしか咲かない貴重な花を採りに来たのである。何輪かつみとり、箱に入れたら布にくるんでしっかり持った。用が済んだので、今度は来た道を戻る。はやく帰りたい。しかし、来た時につけた足跡はこの吹雪で消えてしまうのであてにならない。もはやわずかの目印と勘を頼りにまっすぐ行くのみである。しばらく行くと、扉を見つけた。しかし、凍っていてこちら側は開きそうにない。


「 …。

  鍵が、…あったはず」


 そこで、鍵を出した。布をはがしていくと…

なんと巨大な湯たんぽが出てきた。


素手で触れないほど熱い。

栓を外し、中の熱湯を取っ手にかける。


 《 ぱかっ 》


 ドアが開いた。



読了、お疲れ様です。

この度は読んでいただいて、ありがとうございます。

このお話は、1話完結型のゆるいシリーズもので考えております。

マイペースになりますが、頑張って書いていきます。

今後も皆さま、どうぞお楽しみください。


さて、次はどんな扉で、どんな鍵が登場するのでしょう?

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