VS ダンジョン!
イベント編 第三話 です
イベントに本格的に触れるのは次回です
穴に落ちてしまった ミカともこ
上を見上げると穴が豆粒のように小さかったのでかなり深い穴に落ちたことがわかった
「うわぁ… なんか落ちちゃったね」
「そーだねー」
もこが軽い返事を返す
「いや あんたのせいだから! 走り回るから こんな変なところに落ちちゃったじゃん!」
「いやぁ〜 ごめんごめんw 」
「笑い事じゃないって! スキル使っても上まで届かないよ これ」
「 というか… ここどこ? あれか! 隠しダンジョンってやつでしょ!」
「あ〜 そうかも 出れないし 」
「やっぱ 私才能あるね! 」
「そーですねー(棒)」
ミカは持ち物からランタンを取り出して、穴の底がどうなっているかを確認する
「ここがクローズドダンジョンなら… どっかに入り口が… あ それっぽいのあった」
どこかへ続きそうな洞穴を発見した
「おー やっぱランタンって便利だね! どこでゲットするの?」
「 あれっ ランタン持ってないの? 店で普通に売ってるけど 」
「え 売ってたの? 」
「持ってないんか… 暗いけど見にくいとか言うなよ 」
「言わないよ〜 だってミカにぴったり付いていくもん」
「って! 人のランタンに頼る気か! 」
「いーじゃん! 減るもんじゃ無いんだし! 」
「ま いっか… じゃあいくよー 遅れないでね 」
ミカのランタン一個でどんどん奥へと進んでいく
道は1人が通れるギリギリの大きさで かなり狭かった
2分ほど歩き続けると 狭い道から一転、ひらけた場所に到着した
「おッ ひらけた場所にでたね 」
「そうだねー なんかいるかな? 」
目を凝らすと 奥の方にゴブリンらしきモンスターが3〜4体確認できる
「うーん… あんまり見えないな そうだ! あれ使ってみよ!」
そう言って ミカはスキル欄を漁り始める
「確か どっかでレベルアップした時には貰ったスキルで…あった!
アーサーテイン シュート! 」
そう言い放つと 眩い光を放つ矢が前方に三本飛んでいき、
奥にいたゴブリンの足元に突き刺さる
「おおー! 格好いい!」
「へへ〜 でしょ! モンスターも視認できたし 早速戦おっか!」
そのままスキルを連発して 敵を一掃しながらどんどん奥へと進んでいく
「 結構進んだけどボスに合わないね 」
「そうだねー 」
そんなことを言っていたら5分経過した
未だにボスの気配はない
「あれ〜? もうそろそろついてもいいんだけどなぁ?」
「どっかで道間違えたとか? 」
「いや それは無い… 無いと信じたい…」
「 えっ 」
「 あはは〜 まだだねー 先進もっか!」
そう言ってもこを置いてミカが先に進む
「えぇー ちょっと待ってー!」
そう言ってもこもミカの後を追う
そう言ってダンジョンを彷徨い続けること10分
とあることにもこが気付いた
「あれっ ここ なんか分岐してない ?」
「ん? ほんとだ 分岐がある 暗くて見えなかった 」
実はこのダンジョン 道が円状になっていて道中にある分岐に気付かないと
ダンジョンを無限に回ってしまう という構造になっていたのだ
「先行ってみよーよ 多分こっちがボスじゃない?」
「そうだね 戦闘準備しとこっか」
自分にスキルでバフをかけ 準備万端
「さーて ボスいるかな〜?」
そのまま道を進んでいくと
ボスが姿を表した
「うわっ! いきなり 現れた!」
「一回下がって! 」
「ステータス確認… 」
【 無法者 ガディウス Lv.61 】
ゴブリン型のモンスターだ
「 ガディウス… 属性は無いのね 」
「 一発撃ち込むね! チャージショット Lv.4! 」
もこが先制攻撃を放つ
「えっ ちょっと先に言ってよ!」
ミカが言った頃には もこの攻撃がガディウスに命中していた
ガディウスがこちらに気づき 戦闘が始まる
「 あ… まあいっか どんどん攻撃するよ!」
「おっけー!」
ガディウスの攻撃をもこが避けながら ミカが中距離からダメージを与えていく
「うわっ 攻撃が速くて 避けられないかも!」
「 もうちょっとしたらこっちに攻撃対象が移るから そのタイミングで回復して!」
「 りょーかい!」
こう言うとすぐにガディウスがもこへの攻撃をやめ、ミカを攻撃しようと向かってくる
「 回復し終わったら 攻撃お願い!」
ガディウスの攻撃をなんとか避け続けて、
またボスの攻撃対象がもこへと移動する
「 よっし! 無限ループ入ったでしょ! 」
「 勝てそう! 」
これを繰り返して ガディウスのhpが3割を下回ったとき
急にガディウスが2人から距離をとって 動きを止める
「ん!? いきなりもこを狙わなくなった」
「 なんでだろ 行動パターンが変わった?」
急に体の周りが赤色に光り始め、ガディウスのhpが回復し始める
それと同時にコウモリが3体出現する
「って hp回復してるじゃん! 攻撃しないと!」
急いで 二人掛かりで攻撃を仕掛けるも 全て攻撃が弾かれる
「攻撃が当たってない!」
「 hp全回復しちゃうって!」
攻撃をしているとコウモリが攻撃を妨害してくる
「 このコウモリ邪魔! 鬱陶しいな!」
「 小さくて攻撃当てにくい…」
コウモリを倒すのに手こずっているとガディウスのhpが全回復してしまった
「 ちょっとまって… 全回復してるし!」
「 どうしよっか…」