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学校パートは早々に切り上げます。
追記:20万PV、2.5万ユニークありがとうございます。
ムカデバラミ待ってくれさい。いや、書き終えてはいるんですがね?基本的に原稿用紙に書く→スマホのメモに書き写す→コピペ投稿なので、書き写しが大変なんですよ。
てか、原稿用紙ってなんだよ前時代的すぎるだろ
「日曜なのに始業式あんのだりぃ〜。」
「え、化学って宿題出てたの!?」
「夏休みどこいった〜?」
始業式開式前。
生徒会メンバーである私は、講堂のステージ裏で待機していました。既に一般生徒もやってき始めており、ちらほらと雑談が聞こえます。
と、私の方に白銀の髪を揺らしながら1人の女子生徒がやって来ました。
「おはようございます、百音さん。」
「会長、お久しぶりです。」
この人は雀紫 夢詠 (わかむらさき いめよ)さん。隣のクラスの同級生で、生徒会会長でもあります。
「5割くらいですか。」
「5分ですね。」
スッ(両手のひらを前に押し出す動作)
サッサッサッ(校舎の方を数回指差す)
「なるほど、なら大丈夫ですね。」
「…相変わらず、百音と夢詠の会話は、よく分からない。」
「あ、舞香さんも来ていたんですね。お久しぶりです。」
どうやら舞香も来たようです。これで生徒会の高2組は全員揃いましたね。高1組は今日は仕事がなく待機なので、集まるべき人数が集まった形になります。
それはそうと、今の会話の何が分からなかったんでしょう?
「生徒が半分くらいしか集まってないですよ。」
「あと5分ですね。」
「押し寄せてきませんか?」
「校舎の方に先生方を配置したので大丈夫です。」
「って会話に決まってるでしょ?」
「これくらい分かってくれないと困りますよ、舞香さん?」
「…分かるわけ、ない。」
舞香が諦観を孕んだ目で言いますが、私と会長は首を傾けるばかりです。始業式前なんですから分かると思うんですが?
そんな私達を後ろから見て苦笑をしていた男性教師が声をかけてきます。
「おいおい、お前らあんまり加賀美をいじめてやるなよ?凡人は俺も含めて具体的な内容じゃないと会話できないんだから。」
「あ、先生お久しぶりです。」
「お久しぶりです、久本先生。」
「…おはようございます。あと、ありがとうございます。」
こちらの男性は私のクラスの担任かつ生徒会担当教師の久本 恭司 (ひさもと きょうじ)先生。くたびれたジャージに無精髭、ボサボサの髪と年中やる気の感じられない格好をしたアラサーです。
「おい姉川、今すごく俺の評価が貶められた気がするんだが。」
「はいはい、気のせいですよ。そんなことより入ってくる生徒の交通整理でもしてて下さい。」
「お前、敬語使えば許されると思ったら大間違いだからな?ったく…。」
文句を垂れつつも何だかんだ頼んだ仕事はして下さるあたり、悪い人ではありません。むしろ良い人の部類に入るでしょう。ただ、見た目通りの怠け者であるため必要最低限のことしかしてくれません。
っと、そうこうしている間に生徒も集まってきたようです。仕事に戻るとしましょう。
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始業式を終えて放課後。
今日は始業式だけだったのでまだ午前中です。とは言え5時まではログイン出来ません。それを含めて昨日の事を伝えるために、今日は5時過ぎからクラン会議を開く予定です。
始業式の後始末を終えた私は十華とともに帰路に着いている…予定でしたが、宿題に不備があった十華は居残りで未だ学校です。南無三。
代わりに私の隣にいるのが、
「百音さん、今日一緒にモンスタやりませんか!」
夏休みが終わろうともその元気さに陰りは見られない少女、瑠璃です。
十華と似たような性格をした彼女ですが、存外真面目であり宿題は7月の間に終えていたと聞きました。
「あー、そのことなんだけど…。」
「?」
「デスペナで午後5時までログインできないんだよね。」
「え!?」
やっぱり誰に言っても驚かれますね。まあ、デスペナが常時10倍、今回に関して言えば20倍のプレイヤーなんて私ぐらいでしょうが…。
「だからクラン会議にギリギリ間に合うくらいなんだ。ごめんね?」
「それは大丈夫ですけど…そのデスペナはどうしたんですか?」
「まあ色々あってね。とりあえずクラン会議の時に他メンバーにもまとめて伝えるよ。」
「わかりました!」
うーん、流石の聞き分けの良さ。十華にも見習ってもらいたいものです。
会長と担任の今後の出番は不明です。
この作品を書くにあたって影響を受けた作品
・シャンフロ
・人外姫様
・邪眼妖精
・鬼畜魔理沙
・沼男は誰だ?
・ドラえもん
・進撃の巨人
・クトゥルフのシナリオ諸々
他にもあるけど主要なのはこんなとこです。
ドラえもんの圧倒的存在感!