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Iridescent Nightmare5

覚悟とはっ! 暗闇の荒野に! 進むべき道を、切り拓くことだっっっっ!

ってことで更新です。


あと、ご都合注意



神殿を目指し、トーカを連れ立ってウルタールの通りを歩きます。この辺りはそこそこ賑わっており、チラホラと露店も見られますね。



「お姉ちゃん、あれ!あれ食べよう!」



トーカが露店の1つを指差します。どれどれ、ズーグの串焼、き……?



「あ、いらないでーす」



ズーグってあやかしの森にいた触手鼻の鼠ですよね? ゲテモノは共喰いで間に合ってます。しかも1串150トゥル。



「モグモグ……あれ、お姉ちゃん食べないの? 美味しいのに……」



「ズーグって触手が生えた鼠だよ」



「……? ……っ!!??!?」



あ、そう言えばトーカもあやかしの森スタートでしたね。名前は知らなくても見たことはあったのでしょう、壮絶な顔芸を披露してくれました。


スクショをパシャリと撮り、邪魔にならないように魂の抜けたトーカの腕を引いて歩きます。余ったズーグは猫にあげました。








その後、トーカが猫の尻尾を踏んで引っ掻かれたり、トーカが怪しげな区画に入り込んで危うくモンスターの餌食になりかけたり、トーカがパン屋のボス猫に怒られたりと色々ありましたが、無事神殿に辿り着きました。


この神殿は旧き神を祀ったもののようです。花綱のついた尖塔、ステンドグラスに大きな窓。いわゆるゴシック様式ですね。



「おぉ〜、なんかテンション上がるね!」



「……」



「え、無視!?」



いやだって。

旧神の神殿ってことはこのイベント中お世話になりっぱなしの旧神「真実を伝えるもの:アリエル」も祀られてるってことですよ? ここは静かにしておくべきでしょう。


神殿内に歩を進めると、中庭に大きなお墓が建っているのが見えてきました。



『最も偉大なる大神官の一人にして賢人バルザイの弟子アタル、ここに眠る』



「アタルってウルタールの大神官のはずなんですが……死んでしまったのでしょうか?」



「?」



「トーカもモンスタやるなら事前にクトゥルフの知識入れてきなよ。アタルっていうのはここの大神官で、300歳越えても元気なおじいちゃんのはずなんだけど……」



「死んじゃってるね」



そう、死んでいます。トーカは呑気に手を"2回"叩いて目を閉じていますね、神社じゃないぞ。



「よし、あそこに見える1番高い塔に行こう!」



「ダーメ。一般人は礼拝所と図書館、中庭しか入っちゃダメって書いてあるでしょ?」



「ぬわーっ!」







礼拝所でアリエルとヌトセ=カームブレに祈りを捧げた後、私たちは図書館にやってきました。


とりあえずはザッと背表紙を見ていくとしましょう。



『ナコト写本』


『バルザイの書』


『フサンの謎の七書』


『カルナマゴスの遺言』


『ダルシスの第四の書』


『無名祭祀書』


『魚類大鑑』


『黄衣の王の勅書』


ヨグ=ソトースのこぶし級の衝撃!!!!!




詳細は伏せますが、乙女にあるまじき声で絶叫してひっくり返りました。





20分ほどかけて冷静になった私は『バルザイの書』を手にとってみました。普通に開いて読めますね。

おや、紙が1枚挟まってます。



『ハテグ=クラ山とカダスには決して近寄るべからず』



「あ、私この2つ知ってるよ!」



「え、トーカなんで知ってるの?」



「名前が伏せ字の山2つがこの名前だ、って掲示板に載ってた」



「おっふ」



時間があったら寄ろうかと思っていましたが、やめですね。


ところで、この本は持って帰れるのでしょうか?



「お姉ちゃん、1冊入れただけでインベントリがいっぱいになったんだけど!」



トーカ(カナリア)が鳴きました。条件付きで可能、と。いえ、ちょっと待ってください。



「……」



やっぱりです、停滞キューブなら問題なく8冊全部入ります。

……ナーフされる前にササっと回収してしまいましょう。トーカは元から入っているアイテムがあるようなので、8冊全部を停滞キューブに投入して図書館を後にしようとしますが、



「うわっ、なんかでてきた!」



「なるほど、これを倒さないと持ち帰れないってことですか」



「どうするのお姉ちゃ



ヒュンッ



「トーカ!?」



突然トーカの姿が消えました。……あー、トーカは本を持ち出さないから試練は無しってことですか。


私の前に立ちはだかるのは見上げるほどに巨大な柱です。炎のようにのたうちながら紫と白の光を放っています。



『モンスター:守護者たる柱Lv.169に遭遇しました』



いやぁ、これは勝てないのでは……?

私が軽く絶望していると、そのメッセージウィンドウを押しのけて新たなメッセージウィンドウが出てきました。



『正午になりました。獲得ポイント上位10名のうちウルタールにいるものは、強制的にレン高原に転送されます』



おっと、これはダメなやつでは? 主にゲーム的に……。

直後、視界が溶けていきます。再構成された時、周囲は荒野に変わっていました。


うーん、とりあえずさらばだ「守護者たる柱」くん! そして運営は修正ガンバレ! 根こそぎ持ってきたから修正の意味ないですけどねハッハッハ!



吐き気を催す邪悪とは連続更新を、明日更新できなかった時の言い訳にすることだ。


例の如くナーフされません。ゴネる人がいるので。そもそも停滞キューブはアンタルク……なんでもありません。

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