スライムマスターVSリトルガー
15体のリトルガーは俺とプルルを囲むと、鼻息を荒くしてじりじりと近づいてくる。
これだけを見ると可愛いわんこが近づいてきているように見えてほのぼのするのだが、あいつらは強力な牙があるから笑えない。
さすがに噛みつかれたくらいで死ぬことは無いが、治療魔法を利用できなければ全治1ヵ月コースは確定であ
る。
もちろんこれは人間の話でプルルなら一噛みであの世行きだ。
もうここに至っていえば戦うほかない。
15体から逃げ切る自信はないし、逃げたところでまた増えられても困る。
さすがに15体を超えると俺にも対処が難しくなる。
まぁということは15体なら何とかなるということだが。
俺は首にかけていたアクセサリーを取り出すとそこに魔力を流し込む。簡易的な魔法陣を付与していたそれは、俺の魔力を流し込むことで、魔法を発生させ攻撃できるようになっている。魔力を調整と同時にターゲットを魔物に設定する。
「サンダークラップ」
キーを唱えれば、即座に俺の前方に魔法陣が出現、そこから雷撃が放出される。
バンッという大きな音、一瞬周りが光ったかと思うと焦げ臭い匂いが辺りに漂いだす。
これだけでリトルガーの群れは全滅した。
、、、いや、俺魔法学園の主席でしたから。これくらいはできるよ?
正直大抵のモンスターなら負けない。と思う。
最強のモンスターマスターになるために必死に勉強したから、大体のモンスターの特性や弱点もわかるしある程度自衛できるように準備を進めてきた(さっきの攻撃用アクセサリ等)。スライムを召喚したことで無駄にも思えたかもしれない準備もこうやって役に立つことができると思うと、今までの俺に感謝だ。
「うん?一匹しぶとい奴がいたようだな?」
リトルガーは全て焼け焦がしたと思ったが、運が良かったのか1匹だけ生き延びていた。
とはいっても攻撃は直撃している、ほぼ瀕死状態だから、あとは放っておいても死ぬだろう。
(それならプルルの経験値稼ぎにいいかもしれない)
ふと俺は思ってしまった。
現状プルルには全く攻撃手段がない状態だ。
瀕死の状態でもリトルガーを退治できれば、経験値を得てレベルが上がるかもしれない。なんたって名前を付けただけで、レベルが上がったやつだ。こうやって地道に経験値を稼いでいく必要があり、今はうってつけな状態だ。
「というわけでプルル!残った一匹を倒せるか?!」
俺がプルルに指示すると、プルルは「任せなさい!」とでもいうようにプルプル動くと、リトルガーへ向かった。
そのまま、プルンッとリトルガーへ突っ込んだ。
プルルの攻撃!
プルルはタックルをした!!
ミス、リトルガーはあまりダメージを受けていないようだ。
リトルガーの反撃、リトルガーはプルルをあまり動かなくなった手を懸命に動かし、ひっかきを行った。
ヒット、プルルは水風船が割れてしまったかのように弾けてしまった!