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生き延びる、、それは永遠の課題

「生き延びるとは言ったものの、、、」


俺はそう呟きながらプルルを見る。


プルルも俺を見ているのか不思議そうに体を揺らす。まるで人が首を傾げているような状態だろうか?


プルルは最弱だ。


なぜならレベル2にしてHPは2しかない。


体調MAXで瀕死状態のようなものだ。



これは人間が踏みつければ一発で死ぬレベルだ。いや、子供が突くだけで下手したら天に昇ってしまうかもしれない。なんなら赤ん坊くらい弱い存在といっても良いかもしれない。


まずはプルルが人並みの強さになることは不可欠だ。じゃないと街に入った際、ガキ共にイジメられただけで詰む。


となると、近くに村があるということだったが、そこに行くのは辞めておいたほうが良いかもしれない。


よく考えれば自分は追い出された身とはいえ、元貴族である。何が理由で襲われるかわからない。その場合、自分だけなら身を守る術はあるが、プルルまで守るのは難しい。


なんなら馬車で移動していた間に襲われなかっただけでも奇跡かもしれない、ぞっとするが。


「となると、ここら辺でしばらく生活するための拠点を見つけるしかないか。国境付近と言っていたからある程度生活に慣れれば国を出て行ってしまっても良いかもしれないな」


俺がそう言うとプルルも同意したようにプルプル動いた。基本的にプルプルとしか動かない。


日が暮れる前にある程度なる場所を探しておかないとな。


幸いこの辺りは林になっていて隠れる場所はいくらでもある。


逆に言えばモンスターがどこから襲ってくるかわからないという部分もあるが、今はモンスターより人間のほうが怖い。肉親ですら1日で捨てられたからな。


「プルル、行くか」


俺はプルルの前に手を差し伸べると、プルルは嬉しそうに俺の手に這い寄る。


そのままプルルを肩に乗せて俺は林の中へと進んでいく。



ある程度時間が経った所。


道沿いから逸れて道無き道を、とは言っても奥深くまで行って迷ってしまっても困るので道との距離はある程度保ちながら進んでいた。


今の状況を説明しよう。


途中で1体のモンスターに遭遇してしまった。


リトルガー


小型犬のようなモンスターだ。

容姿は可愛らしいのだが、歯はおぞましいほど尖っており、噛まれると肉を食いちぎられるほど凶暴だ。


今はこいつには構ってられない(俺だけなら良かったが今はプルルがいるので余計な危険は避けたい)ので、すぐに逃げる事にした。


幸いリトルガーはスピードは速くないから逃げられると思っていたが、意外に粘り強く、引き離すことに手間取ってしまう。


するとまた別のリトルガーに遭遇してしまい、それも戦いたくないから逃げようとする。


結局引き離すことができずまた別のリトルガーに遭遇してしまう。



結論からいうと俺達は今15体のリトルガーに囲まれてしまっていた。


どうしてこうなった?


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