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召喚したものは、、、

なぜだ!?


なぜこんなことになってしまったんだ!!


こんなはずじゃなかったのに!!


そう思いながら俺は自分をもう一度見る。


そこには今着ている服の他には僅かなお金と食料、



そして『スライム』しか残っていなかった。





俺はヒューイ


家名は訳あって今はもう無くなってしまったが元は公爵家の長男だ。


家では何不自由ない生活を送り、兄弟は弟が1人、姉と妹が1人ずついたが、俺が家を継ぐことは決まっていたので問題が起きることもなかった。



俺は自分で言うのもなんだが優秀だった。


王立魔法学校では1、2年とも主席で成績も誰かに負けることもなかった。

魔力も同世代の中では頭一つ抜けていて、正直他の者には負ける気はしなかった。


問題が発生したのは魔法学校で3年目を迎えてすぐのことだった。


3年になってすぐ、つまり18歳を迎える年に魔法学校では召喚祭が行われる。

それは3年生になったものがただ召喚を行う式典なのだが、そこには国王や、軍部も出席するためかなり規模の大きいものになる。


何を召喚するのかって?


それは魔物=モンスターと呼ばれる存在だ。


我々人族は他種族より身体能力が低く、魔力を持っている人間は100人に1人と言われる程だ。その為もし他種族との戦闘になった場合には圧倒的に立場が弱く、絶滅してしまう可能性がある。

そこで大昔の魔術師は考えた。


強い種族を従えれば良いと。


その考えをもとに長年の研究の結果モンスターを召喚し、使役することが可能になった。

これにより人族は他種族に対抗できるようになったのだ。


モンスターを召喚する召喚式では生徒1人ひとりが召喚陣の上で魔力を開放し、己と相性の良いモンスターを召喚、その後使役の術式に入り、それが成功することによって晴れてモンスターの使役者(マスター)となることができる。


生徒が次々といろんなモンスターを召喚し、使役するなか当然俺も召喚を行う。

成績優秀で主席であった俺は当然大トリなわけで、これまた当然周囲の期待も大きい。


俺も普段通り意気揚々と召喚陣に入り魔力を解放させたわけだ。

それこそ俺くらいの天才ならドラゴンとか召喚できるんじゃないかとか思っちゃったりもしていた。


結果を見るまでは。





まばゆい光が発生し、やがておさまった召喚陣の中にいたのはスライムだった。

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