ダッサイ
地獄は、宗教的死生観において、複数の霊界(死後の世界)のうち、悪行を為した者の霊魂が死後に送られ罰を受けるとされる世界。激しい責め苦を受けるとされるーーーーーーby Wikipedia
「おい!!ももか!!頑張れ!!」
「ひっひっふー!!ひっひっふー!!ヒデちゃん、もうすぐこの子生まれそううううう」
「やったな!!やっと会えるんだな!頭の先が見えてきた!!ほんとにもう少しだぞ!!」
ーーー子宮内ーーー
ぐああああああ、苦しいいいいいい
締め付けられすぎて頭が変形するうううううう
クッソおお、あんなに辛い思いをして転生し、10ヶ月前もこんな狭い空間に閉じ込められたあげく、全身を締め上げられるなんて!!!
聞いてないぞ!!!
しかし絞り出されようとしている今この瞬間から、俺はこれから始まる物語を記録するため、世界に向けて言葉を発信していかなくてはならない…
なぜならこれは制約と誓約であり、俺に与えられた使命であり試練であるのだから、、、
言い換えれば、俺の物語を記録することはさながら神という先生に与えられた課題のようなものなのである。
さて、出会い系サイトでも人生の記録でも最初のスタートは同じ、そう、自己紹介である。
俺の名前は 血濡 レイ《チマミ レイ》。今、絶賛出産前である。つまり0ちゃい。そう、ぼくたんあかちゃんなんでちゅ!これから優しいパパとママに会うためにがんばりまちゅ!!
……と茶番は置いておいて、なぜ赤ちゃんである俺に自我があるのか、気になったものも多いだろう…
古今東西、生まれてくる赤ちゃんとはすべからく、全てをゼロにした完全無欠の新品である。
すべて赤ちゃんになるはずの魂はリセットされ、生前の記憶など待ってはいない。
たまに前世の記憶の欠片をもつイレギュラーを存在はしているが、それらの多くは一時的にしか記憶を保つことができず、大抵が物心がつく前に消えてしまう。
まあ、これは完璧に計算され尽くされたものであり、記憶が欠片に加工されている時点で、天使たちによる意図的な工作であると分かるわけだが…
そんなクソ天使たちの話は置いておいて、なぜ俺と言う若干0歳児の意識高い系が生まれようとしているのか、、、
これはたった一言で説明できる…
一言で説明すれば、
「地獄を脱獄してきちゃった☆」
あ、やべ声に出しちゃった……
母なる壺から頭だけ出した状態で……
「ってこれじゃただのホラーやんけい!!!!!」
こうして俺の憧れの地上ライフが始まった!




