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掌編小説集9 (401話~450話)

三頭のライオン

作者: 蹴沢缶九郎

サーカスの公演中、三頭のライオンが脱走した。脱走した一頭のライオンは近くにいた子供を追いかけ、二頭目のライオンは老人に牙を()いた。

そして、三頭目のライオンが、逃げ惑う中年男性に今にも襲いかかろうとしているところで、被害を広げてはなるまいと通報を受けた警官隊がやってきた。

一頭目と二頭目のライオンは、警官隊の手により直ちに射殺されたが、中年男性を追いかけ回す三頭目のライオンだけは中々射殺されない。しびれを切らせた野次馬の男が、警官隊の一人に言った。


「何をぐずぐずしているのですか。中年の男性が襲われているではないですか。早く撃ち殺してください」


だが、警官隊の一人は男の言葉にも冷静に答えた。


「殺すなんてとんでもない。今襲われている中年男性は私の嫌いな上司でね、襲っているライオンが昔飼っていた…」

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