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好き。

作者: 千秋

好きだよ。


好きだよって一回言うたびに、胸から甘いものが弾けて、なんだか飛び上がっちゃいそうになる。


嫌いって一回言うたびに、胸に棘がたくさん刺さっちゃったみたいに痛くて、なんだか泣き出してしまうほど辛くなる。


幸せって一回言うたびに、胸がふわふわと綿あめみたいになって、なんだか冬の寒さが解けて暖かくなる。


愛してるって一回言うたびに、胸は色とりどりの金平糖で満たされて、なんだかなぁ、生きててよかったって、心の底から思ってしまう。



好き。でも、君は僕を好きじゃない。そう知ってるからなんだか胸が張り裂けそうなくらい、辛いんだ。


嫌い。言っちゃうことが出来たなら、こんなに辛くないのかなぁ。


幸せ。僕には探せなくて、君がこっちを振り向いてくれないと、きっと見つけられないんだろうね。


愛してる。言いたくても、無理だよ....だって、君はここにいないから。



でも。


やっぱり、好きで。君の色んなところ、嫌いでいるから。


僕は幸せになって、今でも僕は君を愛せるんだ。


なんだか、変だよね。


君はもうずっと、遠くに行ってるっていうのに。


君に会えないのに、君のことを思い出せるだけで、胸が暖かくて、幸せなんだ。


君を愛おしいっていう気持ちも止まらなくて。


伝えきれなかったこの愛は、今も僕の中で膨らんでいく。



大切な人に、今はもう会えない。


こんなふうな経験、ありませんか?


人って、恋する生き物なんです。


恋に恋しちゃう子だっていますし、人に理解されない趣味の方だって、たくさんいます。


膨らんだ愛は、最後にどうなるか、わかりますか?


その人の胸の中で忘れ去られる時が来るまで萎んだり、弾けそうになったり、ほかの人の愛とくっついて、最後には消えていくんです。


もちろん、僕は人の心についてわかっていませんが、僕はこうなると思ってます。


不思議ですよね。


恋も愛も、時間が経ってしまえば消えてしまう。


みんな、それを嫌だ嫌だって駄々こねて、無理やり期間を延ばして。


上手くいく人は、相手のことを考えられる人達、でしょうか。


うまく行かない人は、そこで道がわかれちゃって、悲しい思い出になります。


でも、膨らんでく愛は、いつか消えるからと言って無駄じゃありません。


きっと、その人の人生を、何よりも甘く...時には苦味も交えて、美味しくしてくれるでしょう。


恋した少年少女。いや、青春をわすれてしまった大人の人も、今一度、自分がしている愛と恋を考えてみませんか?


そういう時が、きっと大切なんです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 素敵な文章ですね! [一言] 高校生くらいの現実世界恋愛小説などがすごく素敵に出来上がりそうです! 本当に尊敬です!
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